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2012.05.14 *Mon*
「なんでも分かっている」
スポーツ報知(電子版)に連載されている、城田憲子さんのコラムが話題です。
もう長く続く連載ですが、大きな試合の総評から、有名コーチとの対談まで載っています。 「コラム 城田憲子のフィギュアの世界」 http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/index.htm 興味深いと感じたのは、その最新の回の、佐藤コーチ夫妻の話。 村主章枝、荒川静香、安藤美姫、中野友加里、浅田真央、小塚崇彦……。 日本のメダリストのほとんどは、佐藤コーチ夫妻の教え子たち。 トリノ五輪でメダルを逃し、現役続行を決めた村主章枝に対して言ったことは? 佐藤信夫コーチ 「彼女に話したんですよ。 一般的に選手は、このあたりの年齢で一番いい時代が終わる。 そこからは、頑張れば芸術性とかの面で少し良くなるかもしれない。 スケートの奥深さも出てくるかもしれない。 だけど競技では、それよりジャンプやら何やらが前面で評価されてしまうから、 トータルで見たらやっぱり成績は下がってしまうかもしれないよ。 その点だけは、しっかり理解してやりなさい、と」。 10代の少女たちが活躍する競技を三十路近くなって続けるのは、勇気が必要。 そして、もしかしたら、下降線をたどることになる覚悟も要る。 佐藤久美子コーチ 「でも、この間も静香ちゃんと話したんですよ。 彼女のオリンピックの映像、今でもよく放送されるでしょう? それを見ると、やっぱり元気いっぱいだね、って。 『あの頃より、今のあなたの方が上手だし、スケートだってずっときれいよ。 だけどあの若さというものには、素晴らしいものがあったわね』って話したの。 そうしたら本人も、 『そうですよね。やっぱり何を持ってしても、若さには勝てません』って言ってた。 『若いうちは、若さという勢いで、下手な部分を隠してしまうことだってできる。 でも今の自分には、欠点を隠してくれるものがない。 だから若かった頃より、さらに上手に滑らないといけないんだ』って。 そんなことを話したの。確かにそうよね。だから選手として競技に出るとしたら、 若さか、うまさか、どちらかがないとダメでしょうね」 佐藤久美子コーチ 「あの人はやっぱりすごいですよ。なんでもちゃんと分かっている」。 佐藤信夫コーチ 「静香は自分を良く知ってるんですよ」。 特に女子のケースに多いだろうけれど、若さと勢いで一気に優勝してしまうことがある。 それが、世界選手権、または五輪の時期に合えば、金メダルも取れる。 技術がなかったとは言わないけれど、長野五輪のタラ・リピンスキーとか……。 その前の、リレハンメル五輪のオクサナ・バイウルとか……。 アイドル的人気も手伝って、シンデレラストーリーが作られていく。 未熟な部分も、フレッシュさでカバーできてしまう。 その時期を過ぎてしまえば、そういうアドバンテージはなくなるから、 女子選手の場合、体型変化もあって、スランプを迎える。 荒川静香がトリノ五輪で金メダルを獲得したのは、女子フィギュア史上最年長の24歳のとき。 それでも、現在から見れば、「元気いっぱい」だったわけです。 フィギュアスケートを長く続けていくためには、年齢に見合った、何かを得ていくこと。 年月を経ていくにつれて、失っていくものもあるのですから、その代わりに。 それは、村主章枝も、浅田真央も、安藤美姫も同じです。 客観的なものの見方、広い視野、聡明さも、選手として必要なのかもしれません。 |
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2012.05.13 *Sun*
「シンドラーのリスト」
浅田真央は近々、新エキシビションナンバーを作成するために、カナダへ。
その振り付けは、お馴染みのローリー・ニコル氏です。 あの「ジュピター」や「愛の夢」を作ったのも、ローリー・ニコル氏。 浅田真央とは相性のいい、コリオグラファーだと思います。 そういえば、浅田真央、2011-2012シーズンは「ジュピター」を滑ることが多かった。 これは、東日本大震災を受けて、祈りをテーマに作られたナンバー。 ローリー・ニコル氏が来日して作られた、と聞きました。 多忙なローリー・ニコル氏が日本に来た、ということに驚きましたが、 今思えば、お母さまの病気があって、日本を離れることを躊躇したのかもしれません。 「ジュピター」を滑る浅田真央は、なんだか神々しくて、名プログラムです。 しかし、実は3曲ものエキシビションナンバーを用意していたとか。 「1曲はショパン(ワルツ第7番)。 最初はショパンなんですが、途中からジャズっぽいアレンジになる曲です。 クラシックとジャズのコラボレーションを見てほしいな。 振付けはタラソワ先生です。 もう一曲は『シンドラーのリスト』で作りました」 でも真央ちゃん、なんだか「ジュピター」ばっかり見てるような気がしますよ。 「そうなんです(笑)。 ショパンは少し滑ったけれど、シンドラーは結局やらなくて、ジュピターばかり! 『ジュピター』はちっちゃな男の子が歌ってる曲で、以前から使ってみたかった音楽。 すごくしっとりしたメロディなので、真央の滑りと合ってるんじゃないかな」 (『フィギュアスケート日本女子ファンブック2012』扶桑社、2012年1月) 被災地への祈りを込めた、という性質もあり、滑る機会の多かった「ジュピター」。 また、浅田真央自身、滑っていて心地よいプログラムだったのでしょう。 この演技で、浅田真央の表現力は一段と磨きがかかったように感じられました。 「ショパン」は、アイスショーで披露したことがあり、私も動画で見ました。 水玉の襟のついた白い衣裳に、ポニーテールの可憐なスタイルで、かわいらしかった。 それも「ジュピター」とは異なるイメージだったのですが、それにも増して、 「シンドラーのリスト」とは、これまでの浅田真央になかった感じ。 振り付けは、タチアナ・タラソワコーチなのかしら。 あの悲しげな、抒情的メロディをどんなふうに表現していたのか、見たかった! 来季にでも、どこかで披露してくれるチャンスがあるのでしょうか。 もちろん、ローリー・ニコル氏と作る、という新しいプログラムも楽しみです。 余談 スケーターはオフも多忙ですが、来季のことがそろそろ気になります。 『ワールド・フィギュアスケート』第53号(新書館、2012年5月)に、少し情報が。 織田信成は、復帰した神戸のチャリティーアイスショーの際に、 SPがトム・ディクソン氏、FPがローリー・ニコル氏の作品であると明かしたとか。 小塚崇彦は、新しいFPは、引き続きマリーナ・ズエワ氏に頼みたい、と。 村上佳菜子も、FPはまたマリーナ・ズエワ氏に依頼するかも、と言っています。 鈴木明子は、パスカーレ・カメレンゴ氏がアイデアを持ってくれている、と嬉しそうです。 |
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2012.05.12 *Sat*
プリンスアイスワールド豊橋公演
本日、明日は、プリンスアイスワールドの豊橋公演が行われます。
横浜公演のゲストだった浅田真央、小塚崇彦は出ませんが、安藤美姫が出演します。 プリンスアイスワールド 豊橋公演 2012年5月12日、13日 アクアリーナ豊橋 八木沼純子 with プリンスアイスワールドチーム 荒川静香/本田武史/太田由希奈 フィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフ ゲスト 高橋大輔/安藤美姫/鈴木明子/村上佳菜子 ジュニアゲスト 本田望結 人気子役でもある本田望結が、ジュニアゲストとして出演します。 今日の公演では、鈴木明子は、懐かしい「リベルタンゴ」を披露したそう。 高橋大輔は、6月にも新プログラムを作ると言われていますが、振り付けは誰? スケーターはオフも多忙ですが、来季のことがそろそろ気になります。 |
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2012.05.12 *Sat*
「いま求められる演技」
2012年4月6日「日本経済新聞」(電子版)の、「フィギュアの世界」が更新。
「フィギュアスケートで、いま求められる演技」(フリーライター・野口美恵) 世界選手権ニース大会の結果から、「いま求められる演技」とは何かを分析し、 「スケーティング力の時代」への風が強まっている、と説きます。 これは、パトリック・チャンへの絶対的な評価からも、だれもが理解するところ。 計3つのジャンプでミスがあっても、高橋大輔に差をつけての金メダル。 高橋大輔もまた、膝のボルト除去後にフランスへ渡り、 アイスダンスのコーチにスケーティング、エッジワークの指導を受けています。 その成果は、早くも演技全体に発揮されていたと思われました。 本人も、「ジャンプの確立が上がった」と話します。 その効果は、今シーズンの点数にしっかり現れた。 今大会フリーの演技構成点は、チャンが90.14、高橋は85.78で4.36点差。 昨年の世界選手権ではチャンが91.52、高橋が82.08と9.44点差だったことから考えれば、 3回転ジャンプ1本ぶんの点数を追いついたことになる。 長光歌子コーチは「私たちはソチまでの3年計画。 まだパトリックに比べると、スピードなど足りない部分がたくさんあるし、 宿題をたくさんもらった。 今回優勝しなかったのも良かったと思う」といい、 これから2年で伸ばすべき課題を手に入れた。 本格的な4回転時代が到来して、男子シングルは一気にレベルが上がった印象。 来季、パトリック・チャンだって、さらに進化して現れるかもしれない。 オフのアイスショーでは、高橋大輔、4回転+3回転を跳んでいるとも聞きます。 男子も女子も、スケーティングを磨いて演技構成点を伸ばし、 スピードを出してジャンプの「質」を高めるーー。 今大会は、その時代の流れがはっきりと色濃く現れた。 この時代の流れは、佐藤信夫コーチの追い求めている演技に通じるでしょう。 佐藤信夫コーチが、浅田真央に体現させようとしている、フィギュアスケートの姿です。 それを痛いほどわかっていたはずなのに、浅田真央は見失ってしまった。 というよりも、浅田真央にとっては、それよりも大事なものがあった。 トリプルアクセルの基礎点は8.5点だが、 SPで得たのはわずかに0.8点、フリーは1.1点だった。 仮定の話になるが、もしダブルアクセルを綺麗に跳んでいれば 4点前後を見込めたはずだ。 あえて挑んだ大技は、SPでは回転不足で転倒、FSではパンク。 この判断は、もはやフィギュア哲学の領域で、佐藤信夫コーチも止めはしなかった。 無理矢理に取り上げてしまうと、モチベーションを低下させるからです。 今回、浅田のさらなるマイナスポイントは、スピードがこれまでよりも落ちていたこと。 昨年11月のNHK杯のフリーでは、トリプルアクセルを回避して 滑りの良さと総合力で見せる作戦をとり、 スケーティング技術で8.11など高得点をマーク、演技構成点は64.57を獲得していた。 世界選手権ではスケーティング技術が7.64で、演技構成点は60.02。 ジャンプのミスだけではなく、滑り自体の評価で好調時よりも4点以上失っていた。 (2012年4月6日「日本経済新聞」電子版/フィギュアの世界) 浅田真央のトリプルアクセルへのこだわりは、みんなが知っています。 当然、佐藤信夫コーチだって、よく理解した上で、時代に合った変化を求めるのです。 できることならば、大技に挑戦させてあげたい。 だからこそ、今は強い選手に戻って、技術を安定させなければいけない。 そもそも、そのために、浅田真央は佐藤信夫コーチに師事したのではなかったか。 試合後、浅田真央は、「先生としっかり話し合いたい」。 大丈夫、浅田真央も、佐藤信夫コーチも、決して諦めたわけではありません。 余談 ドリーム・オン・アイスの出演者に、引退した武田奈也の名前があります。 早稲田大学を卒業し、怪我もあって、現役を引退しましたが、 『フィギュアスケートDays』の最新号の予告に、 「武田奈也 『振付師として新たなスタート』」 とあるので、コリオグラファーを目指しているのでしょうか。 |
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2012.05.11 *Fri*
新しい「THE ICE」
さて、今夏も、恒例となっているアイスショー「THE ICE」が開催されます。
本日、浅田真央、小塚崇彦、高橋成美が発表記者会見をしました。 LOTTE presents THE ICE 2002 愛知公演 2012年7月21日、22日 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内アイススケート場 日光公演 2012年7月24日、25日 栃木県立日光霧降アイスアリーナ 大阪公演 2012年7月28日、29日 大阪市中央体育館 浅田真央/村上佳菜子/小塚崇彦/羽生結弦/無良崇人 高橋成美&マーヴィン・トラン ジェフリー・バトル/ハビエル・フェルナンデス/ジェレミー・アボット 長洲未来/アレーナ・レオノワ/アデリナ・ソトニコワ メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ 日光で行われる公演は、被災者を招待したチャリティーとして催されます。 「去年、青森でやったチャリティー公演では僕らが勇気をもらった感じだったけど、 今年は元気や勇気を共有できるようにしたい」(小塚崇彦) 怪我のために出演未定となっていた羽生結弦も、インしています。 アレーナ・レオノア、アデリナ・ソトニコワが出演するのは、ちょっと意外? また、今回は、男女にわかれたグループナンバーがあるとか。 女子スケーターの群舞は、佐藤有香さんがサポートし、浅田舞が振り付け。 出演者に名前がないので、浅田舞、裏方に専念するようです。 今後、コリオグラファーの方面に関心があるのかしら。 男子の群舞は、レギュラーメンバーのジェフリー・バトルが振り付けします。 今回も、ジェフリー・バトル主催のダンス対決があるそう。 浅田真央は、今後、エキシビションナンバーの作成のためにカナダへ。 プリンスアイスワールドの横浜公演の際、「ジュピター」はこれが最後になり、 ローリー・ニコル氏とともに新しいプログラムを作る、とありました。 来季のことは、まだ決めていないとのこと。 また、女性誌の報道だから、真偽のほどはまったく不明ですが、 あのニコライ・モロゾフコーチが、浅田真央の振り付けをしたがっている? これは、競技用のプログラムを指しているのでしょう。 選手を再生させる手腕にかけては、確かに定評があるけれど……。 自信家で、野心もありそうなニコライ・モロゾフコーチなら、さもありなん。 ただし、ロシアの連盟の意向もあるでしょうし、安藤美姫は? 余談 今週は、連休明けの身体にはキツイ、なぜかハードなスケジュール。 |
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