グンゼ創業者を朝ドラに

大阪制作の朝ドラは、現代に続く企業の創業者を取り上げることが多い。
大阪から始まった企業が生き残っているのだな、と改めて思います。
そんな中で、京都の綾部出身のグンゼの創業者を朝ドラに、という動きは、
以前からあったらしく、2016年の記事に見出せます。
http://whiteplum.blog61.fc2.com/blog-entry-3840.html
そして、そのグンゼ創業者である波多野鶴吉は、没後100年を迎え、
朝ドラに採用されることを願い、その生涯が市民劇に描かれるとのこと。

 グンゼ創業者生涯、市民劇に 京都・綾部、朝ドラ採用も訴え

 繊維大手グンゼの創業者、波多野鶴吉(1858~1918年)が23日、
 没後100年を迎える。
 どん底からはい上がり、京都府綾部市を代表する蚕糸会社を興した人生と、
 地域との共存共栄を重んじた哲学は、今も市民から尊敬されている。
 17日には、市民とグンゼ社員が鶴吉の生涯を再現する演劇を地元で上演する。
 鶴吉は18~21歳の時、現在の京都市内で事業を次々と興したが失敗、
 何鹿郡(現・綾部市)に帰郷した。
 小学校教諭として再出発し、
 養蚕で働く子どもたちの生活を豊かにしようと蚕糸業を興した。
 社会と社員から信用される経営の重要性を説き、
 自らを律して誠実に生きなければならないとする「至誠」を経営哲学とした。
 その生涯を多くの人に伝えようと、9日、
 グンゼ記念館(綾部市青野町)に市民とグンゼ社員計28人が集まった。
 17日に迫った演劇の本番に向け、稽古が熱を帯びた。
 出演する上林隆さん(64)=同市舘町=は、鶴吉について
 「失敗、挫折を繰り返したからこその人間の強さを感じる」と話す。
 演劇は午前10時半からと午後1時半からの2回、同記念館で上演される。
 鶴吉の足跡を伝えるグンゼ博物苑(同市青野町)の本年度来場者は
 1月末時点で1万9285人で、初めて2万人を突破する見通し。
 綾部商工会議所や市は3年前から協議会をつくり、
 「朝の連続テレビ小説」で鶴吉と妻はなの物語を採用してもらうよう、
 NHKに働きかける運動をしている。
 事務局を務める同商議所の塩見勝美専務理事(64)は
 「利益優先の不正が日本企業で相次ぐ中、
 信用を重んじた鶴吉の哲学は現代に通じる普遍性がある」と語る。
 21~266日はグンゼ博物苑で鶴吉の特別展、
 25日は鶴吉ゆかりの地をめぐる散策も市内である。
 (2018年2月14日「京都新聞」)

数々の失敗を経て、今も誰もが知る大企業を起こしたことはドラマになりそう。
朝ドラになるならば、その妻・はなの人物像を知りたいところ。
また、個人的には、グンゼ前身で働く女子に教育の機会を与えていたことは、
もっとアピールし、ドラマの大きな柱にするべきではないか、と思います。
http://whiteplum.blog61.fc2.com/blog-entry-3839.html
キリスト教精神に根ざした女子従業員の教育で、修身から、
国語、家事算術など幅広く及んだもので、それに尽力した川合信水も興味深い。

余談
「西郷どん」、いよいよ大奥の本寿院が登場。
「私は母として、公方さまの妻になる者に、もっとも望むことがある。
我が子を一人にしてほしくはない。
あの子を置いて先立つことだけは、してほしくはないのじゃ」
お世継ぎの誕生ではなかった、ということと、母の愛情を感じる願い事。
家定も、「死なない御台所がほしい」。
共感力の高い西郷、斉彬にも篤姫にも寄り添う人物造型。
それがやがて足かせになり、幕末の動乱でいかに動き、いかに西南戦争に?
ちなみに、篤姫が西郷に「逃げよう」と言ったのは、別にスイーツじゃない。
自分の過酷な運命を知って動揺した篤姫の、西郷への信頼はあったでしょうが。
淡い恋心があったにしても、それが第一の場面ではない。
大地震という災害とともに、篤姫は覚悟を決めた、国の未来のために。

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『マリー・アントワネットの娘』

先日の続きです。

藤本ひとみには、こんな本もありました。

マリー・アントワネットの娘 マリー・アントワネットの娘
藤本 ひとみ (2005/01)
中央公論新社

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小説『マダムの幻影』同様に、過去にこだわり続け、
復讐に生きた「悪女」として、マリー・テレーズは捉えられています。

父ルイ16世が死に、弟シャルルと引き離され、母とも、叔母とも別れて、
母や叔母の処刑も、弟の病死も知らされることなく、孤独な幽閉生活の中で、
マリー・テレーズは言葉を忘れかけて、発音が明瞭でなくなっていたとか。
そのとき、彼女はわずか16歳の少女でした。

ナポレオンはマリー・テレーズを、「ブルボン家で唯一の英雄だ」と評したと。
幼いころから気位が高かったとはいえ、それだけ、彼女が政治に生き、
王家の男たちの無能さも手伝い、復讐に執念を燃やしていました。
晩年はリューマチに苦しんだ彼女は、ウイーン郊外のフロシュドルフ城で亡くなり、
波乱の生涯を閉じたその地に葬られているそうです。
祖国フランスに眠る母アントワネットのそばに、眠らせてあげたいなと思います。

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『アナスタシア 消えた皇女』

世界史をさわがせてきたのは、ルイ17世ばかりではなく、
私は、この皇女にも関心があります。

アナスタシア―消えた皇女 アナスタシア―消えた皇女
ジェイムズ・B. ラヴェル (1998/07)
角川書店

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このロマノフ王朝最後の第四皇女、アナスタシア皇女も、
歴史の闇に消え、やはり生存説が絶えません。
ロシア革命で、皇帝一家は銃殺刑に処せられましたが、
17歳のアナスタシアだけは生き延びたのではないか、という説です。
イングリッド・バーグマン主演の映画も思い出されます。

アンナ・アンダーソンという、アナスタシア候補はよく知られています。
彼女は、ドイツで入水したところを助け出されました。
顔立ちや身体的特徴が、アナスタシア本人によく似ていたといいます。
数奇な運命をたどり、後にアメリカに渡って結婚、亡くなりました。
この本はあくまでも、彼女が本物だ、という立場です。

しかし、アンナ・アンダーソンの死後、DNA鑑定が行われた結果、
別人(ポーランド人フランツィスカ・シャンツコフスカ?)、という結論が出ました。
彼女の正体は、精神病院に入院歴のある女性、とほぼ判明したのです。
きっと彼女は、本当に信じていたのです、私は悲劇の皇女アナスタシアよ、と。

実際は、おそらくアナスタシアは家族とともに殺害されたのでしょう。
ソ連崩壊後、発見された皇帝一家の遺骨の中にアナスタシアのものもあり、
そして、つい先日、7月16日に、昨年新たに掘り起こされた遺骨が、
皇太子アレクセイと第3皇女マリアのものであるということが判明したとか。
でも、おそらく、人々のアナスタシア幻想は簡単には払拭されません。

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ルイ17世の謎

まだ続きます。

タンプル塔で病死したのは、本物のルイ17世だったのか?
その替え玉説は長く、世界史の謎でした。

マリー・アントワネットと悲運の王子 マリー・アントワネットと悲運の王子
川島 ルミ子 (2004/09)
講談社

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享年わずか10歳だった、悲劇の王子ルイ・シャルル。
ルイ17世の遺体が15歳くらいの少年のものと見えたため、
「ルイ17世は逃亡し、亡くなった少年は別人なのではないか」
という替え玉説が、当時から囁かれていたのです。
自分こそが逃亡した王太子だと名乗り出る詐欺師も、後を絶ちませんでした。

中でも、ドイツに現れたノンドルフは、彼こそが本物、と信じる人も多くいました。
彼は、今もオランダ軍で使われている「ブルボン爆弾」を発明した人物で、
オランダは唯一、彼をルイ17世と認めた国でした。
ノンドルフの墓石には、「ルイ17世」と刻まれたのでしたが、頭髪の分析の結果、
1950年、王妃アントワネットとは血縁がないことが判明しました。
彼がどうして王家のことに詳しかったのか、など、不可解な謎は残しながらも。

そして、2000年4月、マリー・アントワネットの遺髪と、
ルイ17世と思われる遺体の心臓のDNA鑑定がなされました。
近代の叡智は、「タンプル塔の遺体はルイ17世のものに間違いない」と結論。
小さな心臓は、フランス王家の墓があるサン・ドニ聖堂に埋葬されました。

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『マダムの幻影』

昨日の続きです。

大きく取り上げられることのないマリー・テレーズですが、
彼女を描いた小説があります。

マダムの幻影マダムの幻影
(1999/09)
藤本 ひとみ

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悲劇の女王を最後まで演じきった、母マリー・アントワネット。
その幻影にすがって生き、フランス国民に復讐するように生きる娘。
彼女が抱えるのは母の秘密、母の名誉、そして、ブルボン王家を守るために。
かたくなに口を閉ざしてきた秘密とは、弟ルイ・シャルルの出生の秘密。
それは、ルイ17世を名乗った弟の実父がルイ16世ではなく、
アントワネットの愛人、フェルゼンだった、というもの。

藤本ひとみさんは、私は中学生時代にコバルト文庫で親しんだ作家さんです。

王妃マリー・アントワネット    華やかな悲劇のすべて王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて
(2008/07/01)
藤本 ひとみ

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この時代に関する小説も多く、最近もアントワネットを書かれました(未読)。

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