Beautiful World

降っても晴れても

「ラスト・フレンズ」

予想外(?)のヒット作となった、ドラマ「ラスト・フレンズ」。
私も、視聴率がいいらしい、と話題になってから、見始めました。
だから、ほとんど後半の内容しか知りません。
でも、衝撃的な部分はもちろん、人物に陰影がついていて、
下馬評の高かった2つのドラマよりも、はるかに見応えがありました。

群像劇だったわけですが、みんなが傷を抱えている。
その傷を抱えた主人公たちが、肩を寄せ合って暮らす「シェアハウス」。
妊娠した美知留の回想から始まった(らしい)ドラマで、
美知留、瑠可、タケルのモノローグが入る、「過去」の物語だから、
傷が癒えなくとも、彼らは最後に「シェアハウス」を出て、強くなるのだ。
私はなんとなく、そんな最後を予想していたのですが、そうではなかった。
一度はバラバラになった仲間が、「シェアハウス」に戻ってくる。
いや、みんなは成長しているのだろうけれど、いっしょにいることをやめない。
数年前のドラマならば、きっと、彼らはそれぞれの新しい未来を選ぶ。

ラスト・フレンズラスト・フレンズ
(2008/06/20)
浅野 妙子百瀬 しのぶ

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友情と呼ぶには家族的すぎて、家族と呼ぶにはいびつで、でも絆は深い。
名づけがたい関係性が、あの「シェアハウス」に成立していました。
その関係がいつまで続くのかわからなくても、補完し合うかのように。
むしろ、簡単に定義づけできるような関係こそ、脆い現在なのかもしれない。

不眠症と憂鬱は、だらだらと続いています。私にも「シェアハウス」を一軒……。

女の一本道

大河ドラマ「篤姫」、今年はまだ欠かさず見ています。
一年間をまじめな視聴者として見続けるのは、けっこう困難ですが、
以前から、篤姫や和宮に関心もあったし、
原作も読んでいたので、意識して見逃さないようにしています。

NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
(2007/12/20)
宮尾 登美子、田渕 久美子 他

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宮尾登美子の原作だからか、時代性を反映してか、
今回の大河ドラマは、女性が強く、聡明です。
篤姫その人はもちろん、母お幸にしても、大久保利通の母フクにしても。
ドラマの鍵となっていくような、大事なセリフは、女性が発します。

中でも、篤姫の生き方を決めた、今泉島津家の奥女中・菊本の言葉。
「女の道は、一本道でございます。引き返すことは、女の恥にございます。」
篤姫の養育係でありながら、篤姫が島津本家の養女になることが決まり、
身分低い自分が養育したことが迷惑になってはならないと自害。
実際は、篤姫の将軍家輿入れが決定していからの自害であったようです。
いざというときに、みずから死を選び取る女の生き様を、
菊本は、死をもって、篤姫に教えたのでした。

宮崎あおいが愛らしく演じる、ちゃきちゃきの於一が、今後、
大奥を取り仕切り、明治維新を乗り切る天璋院に、どう変貌していくのか。

珠子の涙

今クールで唯一見続けてきた、ドラマ「わたしたちの教科書」の最終回。

明日香の死は、自殺ではなく、事故死でした。
そのことがわかったとき、これまで泣かなかった珠子の頬に涙。
ひとりぼっちでも、いじめられても、明日香は生きることを選んだ。
明日香の強い意志に、明日への希望が見出された最終回でした。

わたしたちの教科書(上) わたしたちの教科書(上)
坂元 裕二、百瀬 しのぶ 他 (2007/05/23)
扶桑社

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わたしたちの教科書(下) わたしたちの教科書(下)
脚本・坂元 裕二/ノベライズ・百瀬 しのぶ (2007/06/27)
扶桑社

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自分の中で整理しきれなくて、まだ感想も浮かばない感じです。
でも、珠子が泣いたことで、救われたような気がします。

手紙

来週いよいよ最終回を迎える、ドラマ「わたしたちの教科書」。

明日香と雨木副校長の過去の交流が、明らかになりました。
河川敷の木の根本から珠子が掘り出した、明日香の筆箱は泥だらけ。
その中に入っていたのは、雨木副校長から明日香への手紙。
雨木副校長その人の「手」によって書かれた、直筆の手紙です。
やはり「いじめ」の存在を知っていた雨木副校長は、
きっと明日香を助けてあげる、そう綴っていたのでした。

明日香は「雨木先生のような先生になりたい」と言っていたという。
泥でよごれた筆箱の中で、まだ色褪せずに残っていた金木犀の押し花。
あのオレンジ色は、何を象徴するのでしょう?
まだ遅くない、きっと遅くない、そこに希望はある?

明日香の「教科書」は、珠子に託されました。
明日香の死の真相に、珠子は泣くことができるのか。
だれにとっても、優しい結末だったらいいのに。

「ホテリアー」

ひそかに、テレビ朝日のドラマ「ホテリアー」も欠かさず見ていました。
今日がその最終回で、いかにも韓流といった構成でおもしろかった。
その「らしさ」を楽しんだという感じがします。

上戸彩演じる小田切杏子が惹かれた、水沢圭吾(及川光博)。
愛しあっていたのに、実は兄と妹だとわかって破局。
しかし、調査報告が誤りで兄妹ではなかったと判明して急展開。
ハッピーエンドかと思いきや、ともにアメリカに行くことを断って、
ホテリアーとして日本で生きることを決意した杏子。
そして、杏子の待つ日本に帰ってくることを約束する圭吾。
視聴者を翻弄させ、はらはらさせる二転三転の嵐!
これが、韓国ドラマの醍醐味かもしれません。
まるで昔の少女漫画のような、波瀾万丈の連続なのです。

かつての少女漫画には、実は兄妹だったとか、
兄妹として育ったのに恋愛感情があって、実は他人だったとか、
そういう設定って、わりと多かったような気がします。
上原きみ子の作品には、度々ありました。
いがらしゆみこ『キャンディ・キャンディ』(講談社)は、
あの『冬のソナタ』が参考にしたことを認めていました。
(その後に撤回?)
ヒットの要因は、悲劇だけれど着地点の見えやすい安心感なのかも。
死んだと思われていた人が生きていて記憶喪失というのは、
大和和紀『はいからさんが通る』(講談社)も同じです。

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