[No.872] 2008/08/25 (Mon) 23:55
『林檎と蜂蜜』21
宮川匡代『林檎と蜂蜜』(集英社)第21巻を読了。
これも、惰性で(?)読み続けている作品ですが、そろそろ……。
サイドストーリーの「課長さん」と「まみ」の恋が成就、結婚して、
次巻は本編にもどり、「あゆみ」と「大西さん」の恋も新展開に入るのかな。
『クローバー』のやきもきと同様に、こちらも、これでもかこれでもかと、
登場人物を揺さぶり続けるストーリー展開に辟易しつつ、
最後まで見届けたい気持ちもあります。
これも、惰性で(?)読み続けている作品ですが、そろそろ……。
サイドストーリーの「課長さん」と「まみ」の恋が成就、結婚して、
次巻は本編にもどり、「あゆみ」と「大西さん」の恋も新展開に入るのかな。
『クローバー』のやきもきと同様に、こちらも、これでもかこれでもかと、
登場人物を揺さぶり続けるストーリー展開に辟易しつつ、
最後まで見届けたい気持ちもあります。
[No.862] 2008/08/14 (Thu) 23:54
『ゼフィルスの森』
大和和紀、1年半ぶりの最新作にして、20年ぶりの1話完結作。
雑誌連載を欠かさず読んでいましたが、まとめて読むのは気分がちがう。
森の輝く生命力から生きる力をもらった「真奈」の物語は、
夏休みに読むのには、ふさわしいと思います。
大和和紀の次回作は何かしら、と早くも気になります。
お得意の歴史モノが読みたいなぁ、と期待してしまいます。
雑誌『クレア』のインタビューで、編集部からは大河ロマンを要求されると。
『はいからさんが通る』、『ヨコハマ物語』、『NY小町』はどれも大好き。
これらを「明治大正3部作」と総称するのだそう。
![]() | ゼフィルスの森 (KCデラックス) (2008/08/11) 大和 和紀 商品詳細を見る |
雑誌連載を欠かさず読んでいましたが、まとめて読むのは気分がちがう。
森の輝く生命力から生きる力をもらった「真奈」の物語は、
夏休みに読むのには、ふさわしいと思います。
大和和紀の次回作は何かしら、と早くも気になります。
お得意の歴史モノが読みたいなぁ、と期待してしまいます。
雑誌『クレア』のインタビューで、編集部からは大河ロマンを要求されると。
『はいからさんが通る』、『ヨコハマ物語』、『NY小町』はどれも大好き。
これらを「明治大正3部作」と総称するのだそう。
[No.849] 2008/08/01 (Fri) 23:55
やさしく 強く 美しく
この少女漫画、小学生から中学生の少女を対象にしていて、
当時は2度にわたってテレビアニメ化もされました。
亡き母の「やさしく 強く 美しく」なってほしい、という言葉を胸に、
貴族の国イギリスで、レディを目指すリンの物語。
母親のちがう姉セーラは、リンを受け入れてくれた、優しいレディ。
いじわるな異母姉や異母兄、継母、厳格な祖父の侯爵……。
隣家の伯爵家には、王子さまのようなアーサー、エドワード……。
黄金期の少女漫画には、「こんなふうに育ってほしい」というような、
教訓的というのか、理想が投影されていた気がします。
この作品も、際立った個性はありませんが、教科書的作品かもしれません。
作品は、困難を乗り越え、リンの念願の社交界デビューで終わりましたが、
17年もの歳月を経て、今年、続編が発表されているのです。
『少女漫画ルネッサンス ロマ×プリ』(詳伝社)で、連載がスタートしました。
作者の同人誌では、リンの子どもたちの世代の物語が書かれていたようですが、
今回の続編では、リンの17歳にもどって描かれています。
馬術でオリンピックを目指すリンを中心に、その後が語れられていくのですが、
作風も、読んでいる私の感覚も、なんだかすんなりと17年前にもどります。
そのタイムスリップ感が、ちょっと不思議です。
古典的な少女漫画ですが、試練を乗り越えながら、涙を流しながら成長する、
こんな少女の成長ストーリーは、今の時代こそ、必要にも感じるのです。
そこにあるのは勝ち負けではなくて、他者への思いやりや理解、
挫折することがあっても、自分の生き方を見つけていく姿勢だから。
当時は2度にわたってテレビアニメ化もされました。
亡き母の「やさしく 強く 美しく」なってほしい、という言葉を胸に、
貴族の国イギリスで、レディを目指すリンの物語。
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母親のちがう姉セーラは、リンを受け入れてくれた、優しいレディ。
いじわるな異母姉や異母兄、継母、厳格な祖父の侯爵……。
隣家の伯爵家には、王子さまのようなアーサー、エドワード……。
黄金期の少女漫画には、「こんなふうに育ってほしい」というような、
教訓的というのか、理想が投影されていた気がします。
この作品も、際立った個性はありませんが、教科書的作品かもしれません。
作品は、困難を乗り越え、リンの念願の社交界デビューで終わりましたが、
17年もの歳月を経て、今年、続編が発表されているのです。
『少女漫画ルネッサンス ロマ×プリ』(詳伝社)で、連載がスタートしました。
作者の同人誌では、リンの子どもたちの世代の物語が書かれていたようですが、
今回の続編では、リンの17歳にもどって描かれています。
馬術でオリンピックを目指すリンを中心に、その後が語れられていくのですが、
作風も、読んでいる私の感覚も、なんだかすんなりと17年前にもどります。
そのタイムスリップ感が、ちょっと不思議です。
古典的な少女漫画ですが、試練を乗り越えながら、涙を流しながら成長する、
こんな少女の成長ストーリーは、今の時代こそ、必要にも感じるのです。
そこにあるのは勝ち負けではなくて、他者への思いやりや理解、
挫折することがあっても、自分の生き方を見つけていく姿勢だから。
[No.848] 2008/07/31 (Thu) 23:59
『草の上 星の下』
私の好みの少女漫画は、けっこうエンターテイメント性の高いもの。
ドラマチックで、いわゆる大河ロマン的な大作に興味を引かれるのですが、
今日は、こんな素朴な世界観に癒されました。
谷川史子さんの漫画を読むのは、はじめてかもしれません。
あまりに素朴で、飾り気のない作風が、じわじわと心にしみいる感じ。
「春が来たなら」はホームドラマ的名作ですし、
特に、姉妹の葛藤を描いた表題作は、うんうん、と頷きつつ読みました。
同じ環境で育ちながら、姉妹は性格もちがい、生き方もちがう。
それだけに、近いところで見ているお互いにあこがれ、そして、嫉妬する。
お姉ちゃんがしあわせでありますように
悲しいことや苦しいことが
お姉ちゃんの夢にしのびこんできませんように
お姉ちゃんの大切な人が
お姉ちゃんを笑顔でいさせてくれますように
(谷川史子『草の上 星の下』集英社、2008年)
対抗心や劣等感を乗り越えた先には、こんな優しい願いがある、きっと。
ドラマチックで、いわゆる大河ロマン的な大作に興味を引かれるのですが、
今日は、こんな素朴な世界観に癒されました。
![]() | 草の上星の下 (クイーンズコミックス) (2008/06/19) 谷川 史子 商品詳細を見る |
谷川史子さんの漫画を読むのは、はじめてかもしれません。
あまりに素朴で、飾り気のない作風が、じわじわと心にしみいる感じ。
「春が来たなら」はホームドラマ的名作ですし、
特に、姉妹の葛藤を描いた表題作は、うんうん、と頷きつつ読みました。
同じ環境で育ちながら、姉妹は性格もちがい、生き方もちがう。
それだけに、近いところで見ているお互いにあこがれ、そして、嫉妬する。
お姉ちゃんがしあわせでありますように
悲しいことや苦しいことが
お姉ちゃんの夢にしのびこんできませんように
お姉ちゃんの大切な人が
お姉ちゃんを笑顔でいさせてくれますように
(谷川史子『草の上 星の下』集英社、2008年)
対抗心や劣等感を乗り越えた先には、こんな優しい願いがある、きっと。
[No.845] 2008/07/28 (Mon) 23:53
『まぼろしの花嫁』
細川智栄子の代表作は、『王家の紋章』や『伯爵令嬢』でしょうが、
『まぼろしの花嫁』(ひとみコミックス、秋田書店、1987年)もあります。
これは、あらゆる点で、『王家の紋章』の姉妹版です。
その後にアンコールを受けて復刊され、手許にあるのは2001年版。
舞台は日本で、ヒロインの千世は戦国時代にタイムスリップ。
それだけで、すでに『王家の紋章』に似ています。
だれかの陰謀で(アイシス・藤江)争乱の時代に連れ去られ、
そこで出会った美青年(メンフィス王・白鷺城主の信之助)に愛され結婚。
いつしかヒロイン(キャロル・千世)も、彼の熱情に応え、愛するように。
困惑しつつも、その時代で生きていこうと決心する。
しかし、彼女に嫉妬する女性(アイシス・多重)一派に命を狙われ、
城から落とされ、川に流されて、現代に戻る。
ところが、再び過去に連れ戻され、愛を育むものの、敵に拉致される。
その敵は、ヒーローの政敵(イズミル王子など・鉄太郎)で、戦に発展し、
武勇に秀でた夫(メンフィス王・信之助)に救出される。
『まぼろしの花嫁』は長編ではないため、死を覚悟した信之助により促され、
千世は藤江に導かれて現代に戻り、信之助の生まれ変わりと出会う。
両者のスケール感には大きな差がありますが、
何よりも、ヒロインのポジティヴな生き方が共通していると思います。
ちがうのは、千世がふつうの15歳の少女であるのに対して、
キャロルは考古学の知識と好奇心をもつ、という点。
その叡知でメンフィスを守り、闘うのです。
よく比較される、篠原千絵『天は赤い河のほとり』のユーリとも異なります。
『まぼろしの花嫁』(ひとみコミックス、秋田書店、1987年)もあります。
これは、あらゆる点で、『王家の紋章』の姉妹版です。
その後にアンコールを受けて復刊され、手許にあるのは2001年版。
舞台は日本で、ヒロインの千世は戦国時代にタイムスリップ。
それだけで、すでに『王家の紋章』に似ています。
だれかの陰謀で(アイシス・藤江)争乱の時代に連れ去られ、
そこで出会った美青年(メンフィス王・白鷺城主の信之助)に愛され結婚。
いつしかヒロイン(キャロル・千世)も、彼の熱情に応え、愛するように。
困惑しつつも、その時代で生きていこうと決心する。
しかし、彼女に嫉妬する女性(アイシス・多重)一派に命を狙われ、
城から落とされ、川に流されて、現代に戻る。
ところが、再び過去に連れ戻され、愛を育むものの、敵に拉致される。
その敵は、ヒーローの政敵(イズミル王子など・鉄太郎)で、戦に発展し、
武勇に秀でた夫(メンフィス王・信之助)に救出される。
『まぼろしの花嫁』は長編ではないため、死を覚悟した信之助により促され、
千世は藤江に導かれて現代に戻り、信之助の生まれ変わりと出会う。
両者のスケール感には大きな差がありますが、
何よりも、ヒロインのポジティヴな生き方が共通していると思います。
ちがうのは、千世がふつうの15歳の少女であるのに対して、
キャロルは考古学の知識と好奇心をもつ、という点。
その叡知でメンフィスを守り、闘うのです。
よく比較される、篠原千絵『天は赤い河のほとり』のユーリとも異なります。







