Beautiful World

降っても晴れても

ミライ・ナガス

今日、何気なく夕方の「スーパーニュース」を見ていたら、
全米ジュニア選手権を制した日系人、ミライ・ナガス選手の小特集。

フィギュアファンの間では、彼女の名前はすでに有名。
地方大会から勝ち上がり、無名の彼女が全米で優勝したのは驚きでした。
ロサンゼルスのお寿司屋さんのお嬢さんだとか。
たどたどしい日本語がかわいらしい。
浅田真央の練習拠点、「アイス・キャッスル」もロサンゼルス。
スケート靴には、真央ちゃんのサインがありました。

ビールマンスピンから脚を引き寄せるスピンは、加点がもらえそう。
新採点法を見据えて育成されてきた選手は、やはり手強い。
ジャンプも軽々と跳んで、数年前の真央ちゃんのようなイメージです。
クリスティ・山口のようなスター選手に育っていくでしょうか。
カメラの前でトリプル・アクセルを見せないところに、意志を感じました。

ドイツで開幕した世界ジュニア選手権、もちろん彼女は優勝候補。
ジュニア・グランプリファイナルで優勝したのは、
同じアメリカ、2歳年上の中国系、キャロライン・チャン。
二人は、同じリンクで練習することもあるという仲良し。
武田奈也の出来も含め、今回の結果は要注目です。
まだ子ども体型の二人、バンクーバー五輪に向け、いかに成長するか。

世界王者の決断

世界選手権まで約20日となり、各国選手の情報もチラホラ。
韓国のキム・ヨナが医師帯同での参加を表明したり、
イタリアのカロリーナ・コストナーが会見し、
かんざしのような髪飾りをつけて「SAYURI」を演じるのは、
「日本に敬意をはらってのこと」と語ったり。
この二人は、アメリカやカナダの選手たちとともに、
日本の女子シングル勢にとって、脅威となるにちがいありません。

そして、ヨーロッパ選手権を欠場して、動向が注目されていた、
スイスのステファン・ランビエールが出場の意向を明かしました。
3連覇を目指し、新プログラムを披露するとのこと。
スピンの名手の彼は、コストナーの恋人でもあります。
高橋大輔・織田信成にとって、最大のライバル登場です。

もう一人の世界王者、トリノの覇者、ロシアのエフゲニー・プルシェンコ。
今季は休養にあて、アイスショーなどに参加していましたが、
来シーズン、競技に復帰することを決断したようです。
後継者の育っていないロシアで、依然として、彼は期待の星。
バンクーバーでは、五輪の連覇を目指すのでしょう。

『物語の役割』

ここ数年、研究以外で読んだ本の中で、まちがいなくナンバー1です。

物語の役割 物語の役割
小川 洋子 (2007/02)
筑摩書房

この商品の詳細を見る

私的には、彼女の『博士の愛した数式』(新潮文庫)よりもよかった。
講演録なので、聞き手(読み手)に語りかける口調で、心地よい。
小説を読んでいても思いますが、美しい日本語の担い手です。

「人間は、なぜ物語を必要とするのか?」

これは、文学研究に携わっている者としても問いたい命題でした。
私たちは、「受け入れがたい現実」を「物語」化しながら、生きている。
記憶する身体をめぐっても、考えさせられます。

 小説を書いているときに、ときどき自分は人類、人間たちの
 いちばん後方を歩いているなという感触を持つことがあります。
 人間が山登りをしているとすると、
 そのリーダーとなって先頭に立っている人がいて、
 作家という役割の人間は最後尾を歩いている。
 先を歩いている人たちが、人知れず落としていったもの、
 こぼれ落ちたもの、そんなものを拾い集めて、落とした本人さえ、
 そんなものを自分が持っていたと気づいていないような
 落とし物を拾い集めて、
 でもそれが確かにこの世に存在したんだという印を残すために
 小説の形にしている。そういう気がします。
 (小川洋子『物語の役割』ちくまプリマー新書)


すでにそこにあったものを発見しているにすぎないという、
作家としての謙虚な姿勢は、数学家に通じていたり。
不思議に、わけもなく感動を覚えてしまう一冊でした。
彼女の作品の手触りの独特な理由が、わかったように思います。

ことばのちから、文章のちから、本のちから。
小川洋子というパーソナリティを創り上げてきた、読書体験。
明日も本を読もう、と思わせてくれる、あたたかい励まし。

あなたも私も、「物語」を読み、「物語」を生きています。

幸福な結末

今日もまた、荒川静香に関する特番です。

  BSーi「超・人〜virtuoso 〜」
     『荒川静香 ふたつのトゥーランドット』

荒川静香のエッジ使いの巧みさを検証。
比較材料として他選手の映像が流れましたが、ちょっと気の毒かも。
エッジチェンジのときに「カクッ」となってしまうのが、大多数の選手。
イナバウアーやスピンの軸の置き方など、専門的な内容でした。

プロになって、毎日必ず練習することはなくなり、かえって、
スケートが楽しくて、難しいルッツジャンプに挑戦するようになった。
限られた練習でも、いつもコンディションを整えておく。
プロだからこそ、妥協は許されない。
現役時代よりも面痩せして、いっそう表情が引き締まっています。

金メダリストとしてよりも、イナバウアーという技で記憶してもらえた。
そのことが、何よりも嬉しかったと言う荒川静香。
誰もが納得する有終の美を飾ってアマチュアを引退し、プロ転向。
この人は本当に、なんて幸福な人なんでしょう。
幸福な結末は、銀盤の女王に新しい可能性を与えてくれました。
そして、まだまだ、これから。
金メダルへの道は、どこに続く?

金メダル獲得から一年

本日、2月24日は、「金メダル記念日」。
昨年の今日(現地時間23日)、荒川静香は金メダルを獲得。
あの歓喜から、早いもので一年が経過したのです。
あの日は出勤日で、荒川静香の演技を見てから出勤し、
出勤途中に、携帯で最終結果を確認したのでした。

あの日から始まった怒濤の荒川フィーバーは、今も続いています。
たった一つの金メダルが選手の人生を、世界を変えてしまう現実を、
私たちは目の当たりにしてきました。

今日は、日本テレビで特番の放送。

   「NEWSリアルタイム特報 荒川静香・華麗なる挑戦
         〜金メダルから1年 全米アイスショーの舞台裏〜」

昨年の「ファッション・オン・アイス」の密着取材でした。
日本人スケーターがはじめて主役に据えられたテレビアイスショー。
彼女のためにデザインされた衣装を着て、
世界のトップ選手たちの中心で、堂々と演じる荒川静香の風格。
昨年の「チャンピオン・オン・アイス」の模様も振り返って、
シェイリーン・ボーン選手との関係など、興味深い内容だったと思います。
ポップな音楽に初挑戦の「キャンディ・マン」も、大胆衣装で素敵。

外国人としてアメリカのアイスショービジネスに参加することは、
たとえ金メダリストであっても油断禁物で、シビアな世界。
アマチュア時代よりも、むしろ生存競争の厳しい「サバイバル」。
それはよくわかりましたが、気になった表現が一つ。
「チャンピオン・オン・アイス」で、誰よりも歓声を浴びたのは、
五輪の金メダルを持たない、ミシェル・クワン。
「彼女は、アメリカ人なのだ。」
クワンの魅力に何の言及もないままで、
このナレーションは、ちょっと語弊があるでしょ?
クワンに対する拍手喝采は、ただ自国アメリカの選手だから?
ずっと見守ってきた自国選手に対して思い入れはあったとしても。
世界選手権で5度の優勝という実績は、一朝一夕の栄光ではありません。
観客は、クワンならではの情感あふれる演技に拍手を送るのです。

五輪前、女子シングルを牽引し、出場枠を確保し続けてきた村主章枝や、
女子初の4回転ジャンプを跳び、アイドル人気だった安藤美姫、
あるいは、年齢制限で出場できなかった浅田真央に比べて、
元世界チャンピオンではあっても、荒川静香の注目度は低かった。
たった一つの五輪金メダルが、荒川静香の未来の扉を開けたのです。

キム・ヨナ、ワールド出場へ

ヘルニアのため、アジア大会を欠場して治療に専念していたキム・ヨナ、
出場が危ぶまれていた世界選手権に出場の意向を表明しました。
完治したというわけではなく、医師をともなって来日するようです。
近くカナダに渡り、新コーチのブライアン・オーサーのもとで練習再開。
充分な練習期間とは言い難く、不安も残るでしょうけれど、
韓国期待のキム・ヨナ、しなやかな「あげひばり」を見せてほしい。

今季、フィギュアスケートに使用された音楽を集めたCDがまたも発売。
ジャケットは、わかりにくいですが、エイベックス所属の村主章枝。

Fantasia~My Figure Skate Album2~ Fantasia~My Figure Skate Album2~
オムニバス(クラシック)、AIA 他 (2007/02/21)
エイベックス イオ

この商品の詳細を見る

村主章枝の「ボレロ」や「ファンタジア」、
浅田真央の「ノクターン」、安藤美姫の「シェヘラザード」、
中野友加里の「シンデレラ」を収録しています。
もちろん、キム・ヨナの「あげひばり」も。

村主章枝のフリーは、女性の声を楽器として使った「ファンタジア」。
オリジナルに制作した意欲作は、ルール違反になりかねない、
「一大プロジェクト」と言っていた冒険でした。
実際の試合では、この音楽のせいで減点されたことはなかったようですが。
試合でヴォーカル入りの曲を禁止しているのは、
詩のことばを理解するジャッジと理解しないジャッジの間で、
曲の解釈、演技評価に差が出ることを避けるためです。
今回の「ファンタジア」使用は、ファンも賛否両論だったよう。
エイベックスの企画、戦略が背後にあったのでしょうか。
「パイオニア」にならずとも、記憶に残る演技をできるはずです。

猫の日

本日、2月22日は「猫の日」です。
ニャン、ニャン、ニャンという語呂合わせで。
となれば、「はっちゃん」です。

はっちゃんち。 はっちゃんち。
八二 一 (2004/04)
青心社

この商品の詳細を見る

ブログを見ては、癒されております。
だから、毎日が「はっちゃん」の日かな?
でも、猫って、どこか哲学的です。
相変わらず、猫が好きというよりも、猫になりたい私です。

梅林を歩く

埼玉県の越生梅林に連れて行ってもらいました。
青空のひろがる晴天、午後はすっかり春の気温でした。
まだまだ咲き初めたばかりでしたが、堪能。
平日ということで、ミニSLや露店のお団子屋さんはお休みで残念。

紅梅も薄いピンクの梅も愛らしいけれど、やはり凛とした白梅が好き。

2007022122231620070221222353

足許には、イヌフグリや福寿草も。

20070221222436

学年末、意識も話題も新年度に向かっていくのは致し方ありません。
梅林散策でリフレッシュしたものの、どうにも気分がすぐれず。
貧血気味なのか、軽いめまい。
これが年度末の疲労からであるならば、また春の兆し。

もう一人の日本代表

今日の「すぽると!on ICE」は、井上怜奈の特集。
日本では競技人口が少なく、馴染みのないペアですが、
危険もともなうくらいのアクロバットな演技は、リスキーでも華やか。
中国勢のトップ争いは揺らぎそうにありませんが、
彼らしかできない「スロー・トリプルアクセル」が決まれば!
男性のジョン・ボールドウィンはキャリアも少なく、ミスが多い。
でも、病気を克服した井上怜奈を支えてきたのは、パートナーの彼。
井上怜奈の祖国でこそ、最高の技を見せてほしいと思います。
お互いを思いやっていることが伝わるのは、彼らの演技だけだから。

キャスターの荒川静香が、井上怜奈に憧れていたというのは初耳。
地域も離れていたのではないかと思いますが、衣装を譲り受けていたり。
リレハンメルの当時も、井上怜奈は日本人離れしたスタイルで、
海外にファンも多く、拍手も頂いていた記憶があります。

荒川静香は、桂由美のブライダルショーにも出演。
筋肉が落ちたのか、選手時代に比べて、かなり痩せました。
最近は、なんとなく顔色もすぐれないし。
売れっ子なのはわかりますが、ちょっと心配。
肝心のスケートに影響の出ないよう、無理しないでほしいな。

四大陸、放送

昨日の深夜、四大陸選手権がフジテレビで放送されました。

ショートに関してはダイジェスト、上位選手のフリーは見られました。
久しぶりのジェフリー・バトルの滑らかなエッジは、さすが。
今回は2位でしたが、世界選手権までには調子を上げるでしょう。
メダル争いに加わってくるはずです。
引退を決めている神崎範之と濱田コーチの充実した表情は、気持ちいい。

井上怜奈・ボールドウィン組は、世界選手権に照準を合わせているのか、
ミス云々というより、滑りじだいが本調子とは言えない印象でした。
「もう一人の日本代表」を応援したいと思います。

女子シングル、澤田亜紀は溌剌としていてよかった。
恩田美栄も、最後になるかもしれない大会を楽しんだ様子。
エミリー・ヒューズも、ジョアニー・ロシェットもよかったけれど、
私はやはり、昨季の女王キミー・マイズナーは格上に感じました。
ジャンプの回転不足などが指摘されて、それは問題なのでしょうが、
立ち居振る舞い、手の所作など、やはり違っています。
正統派で清楚な演技は好感度も高いし、
世界選手権でも、きっと実力を発揮してくると期待しています。

今日は、日本テレビの「極上の月夜」で荒川静香の特集。
勝ったり負けたり、それが競技人生です。
そして、私の平凡な人生だって。

白い犬

昨日の夜、11時過ぎに帰宅しました。
駅からタクシーに乗り、マンション前で降りようとしたら、
小雨の降る中、真っ白な犬が一匹。
心なしか寂しそうな瞳をして。

マンションでも犬を飼っている家はありますが、
この犬は見かけたことがありません。
人に馴れているのか、近くを通りすぎても吠えません。
赤い首輪をしています。
ハーネスを付けていたような金具も見えます。
急を知らせるような緊迫感はなく、しょんぼりとしていました。
迷子? 真夜中の散歩の途中? まさか捨て犬?
エントランスに入ってしまいそうだったので、扉を閉め、
3階の自宅ベランダから覗いてみたところ、トコトコと歩いていきました。

あの白い犬は、どこからやって来て、どこに帰ったのでしょうか。
無事にお家に帰ることができていれば、よいのですけれど。

ベランダからは妹も見ていたので、幻でも夢でもアリマセン。

『世界選手権2007 完全ガイド』

アマゾンに注文していたムックが届きました。

フィギュアスケート世界選手権2007完全ガイド フィギュアスケート世界選手権2007完全ガイド
(2007/02)
晋遊舎

この商品の詳細を見る

表紙には、男女シングルの代表3人。
五輪翌年という世代交代の際立つシーズン最後を飾って、
かつてないフィギュアスケートブームの熱狂の中、
地元開催という、この上ないアドバンテージを受け、期待がかかります。

今回のガイド本は、新ルール、採点法の解説や各種データが充実。
じっくり研究したい、まじめなファンにオススメ。
もちろん、美しいショットも満載です。
小さい写真ですが、21頁のクワンとスルツカヤのツーショットに感動。
メダル獲得数は、クワンが11個、スルツカヤが8個。
メダルを手に寄り添って微笑む二人の繰り広げた女王争いは、
一つの黄金時代だったし、記憶に残っています。

世界選手権の前に、世界ジュニア選手権があります。
話題のミライ・ナガス、キャロライン・ジャンも出場予定。
日本の武田奈也の笑顔いっぱいの演技も楽しみ。

キルスティン・ダンスト

ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」が公開中。
残念ながら、まだ見ていませんが。

「恋をした、朝まで遊んだ、全世界に見つめられながら。」

このキャッチコピー、なかなかです。
宮廷社会で味わう孤独と、それを紛らわすための喧噪。
ベルサイユ宮殿、華やかで美しい衣装やお菓子は、目の保養。

アントワネットを演じているのは、キルスティン・ダンスト。
ウィノナ・ライダー主演「若草物語」でのエイミー役が愛らしかった彼女。

若草物語 若草物語
ウィノナ・ライダー (2007/02/16)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

この商品の詳細を見る

美少女ぶりは変わらず、すっかり大人の女優さんに成長していました。
実写版「スパイダーマン」のヒロイン役でお馴染み。
愛称は「キキ」で、宮崎アニメ「魔女の宅急便」のアメリカ公開では、
主人公の「キキ」役の吹き替えも担当しています。

ヒロインの系譜

池田理代子『ベルサイユのばら』のヒロイン、オスカルは男装の麗人。
それは特異な設定だとは思いますが、少女漫画の系譜として理解できます。

少女漫画の元祖は、男性である手塚治虫の『リボンの騎士』。

リボンの騎士 (1) リボンの騎士 (1)
手塚 治虫 (1999/10)
講談社

この商品の詳細を見る

いわゆる世間的な理想の女の子像は、まだまだ良妻賢母だった時代。
読者の少女があこがれたのは、意思をもった、活動的な新しいヒロイン。
西洋を舞台とし、剣を手に戦い、運命を切り開くサファイア王女。
天使の手違いで男と女の二つの心をもち、あるときは、
少女の姿をして、隣国の王子と恋に落ちる。
この記念碑的作品は、ストーリー少女漫画の第一号。
近年のジェンダー論にも、よく引き合いに出される名作は、
少女漫画の代名詞『ベルばら』の先駆として位置づけられます。

少女漫画のヒロインは、ジェンダーの境界に発見されたのです。
かつてのヒロインたちは、活発でおてんばなことが多かった。
いがらしゆみこ『キャンディ・キャンディ』とか、
大和和紀『はいからさんが通る』とか。
受け身的な生き方を否定し、新しい女の子像を描き出すために。
あらかじめ与えられた運命に抗い、自分で切り開いていくことは、
清く強く、美しい意思を秘めているヒロイン像に託されていたのです。

懐かしの『ベルばら』!

何気なく東京MXテレビを見ていたら、始まったのは『ベルばら』。
「バラは、バラは〜」♪という主題歌も懐かしい。

ベルサイユのばら(5冊セット) ベルサイユのばら(5冊セット)
池田 理代子 (2003/08)
集英社

この商品の詳細を見る

今日は、オスカルが下町の娘ロザリーに剣術を教え、舞踏会に連れて行く。
ロザリーは、母親を馬車でひき殺した貴婦人を捜している。
舞踏会で出会ったシャルロットが、憎き敵の令嬢で、
まさか自分の妹であるとは知らない。
姉ジャンヌもまた、同じ邸にいて悪事を企んでいる。
宮廷社会に翻弄される3人が、奇しくも交錯する展開でした。
貴族を否定しながら、「私は貴族の娘です!」と叫ぶロザリー。
断頭台の露と消えるアントワネットを最期まで気づかうのが、彼女。
革命の嵐が吹き荒れるまで、もう少し時間があります。

池田理代子の原作は、少女漫画の王道、バイブルですね。
幾度となく、読み返した記憶があります。

チョコではなくて

昼間は温かくて、コートが邪魔なくらいでした。
梅も満開、イヌフグリも見かけます。
今日は、そんな早春を目と舌で味わいました。

明日に迫ったヴァレンタインに向けて、デパ地下はチョコだらけ。
女性客で賑わっていて、通り抜けるのも大変なくらい。
上の階にも、チョコレート売り場が展開されていました。
メリーチョコレートが始めたという、この年間行事、風物詩。
年間のチョコレートの4分の1が消費されるというから、すごい。

でも、今日はチョコではなくて、こんな和菓子に目を奪われました。

20070214005615

何とも春らしい、色あざやかな、かわいらしい和菓子は、
左上から時計回りに、牡丹、紅梅、水仙、ふきのとう。
見ているだけで、春を味わうことができそう。
季節を感じられるのもいいし、もちろん、味も。

技術と表現力

フィギュアスケートは、スポーツなのか、芸術なのか……。
幾度となく、問いかけられてきたテーマです。
ジャッジの主観が芸術点に反映されることなどが問題視され、
その度に改善が求められ、現在のレベル認定方式になりました。

高難度の技術と芸術を両立させることは、至難の技。
テレビを見ているだけの素人でも、それは理解できます。
新採点方式に移行してからは、一つひとつの技を何秒キープ、
などと、細かい規定が増えたり、多くの技を詰め込むようになって、
選手たちは気を抜く暇もなく、余裕がありません。

いえ、それ以前から、その両立は困難でした。
どちらを優先させたらよいのか、選手たちは迷ってきたはず。
村主章枝なら表現力、恩田美栄ならジャンプ。
それぞれ得意とし、個性としてきたもの。
葛藤の中でも大切にしてきた要素。

トリノで勝った荒川静香には、技術も表現力もあったのです。
表現力を評価される選手は、技術面で劣っているところがあるから、
という見方があると思いますが、それはちがっているでしょう。
ミシェル・クワンが世界選手権で勝っていた時代、
問われていたのは、総合力でした。
表現力は、優れたスケート技術に裏打ちされてこそ、発揮されます。
クワンだって、トリプル・トリプルを跳んでいました。
もちろん、浅田真央などが引っ張る、今の技術からすれば劣っていても。
5種類のトリプルを決めて、スパイラルを魅せる。
それが、クワンの必勝パターンでした。

女子も逆転優勝

四大陸選手権、女子シングルにも逆転劇が起こりました。

昨季の世界チャンピオン、今季の全米女王ながら、
SP6位と出遅れていたキミー・マイズナーが意地を見せて逆転優勝。
パーフェクトではなかったけれど、3連続ジャンプを決めました。
回転不足ぎみなジャンプは気になりますが、
正統派の演技は、見ていて安心、好感が持てます。

2位には、同じアメリカのエミリー・ヒューズ。
3位は、SPトップだったカナダのジョアニー・ロシェット。
この二人はわりとふくよか、がっしりした体型ですが、
ヒューズはそれが力強い演技に生かされているし、
ロシェットは衣装にも工夫が凝らされていて、美しく見えます。

そして、澤田亜紀が4位と大健闘です。
表彰台には届きませんでしたが、シーズン最後を飾ってくれました。
獲得したスモールメダルは、きっと自信を与えてくれるはず。

現役引退を決めかねている恩田美栄は、FP4位で総合6位。
いつも悩み、迷っている恩田美栄、もう一度、
溌剌とした彼女らしい演技を見てみたいと思います。

ライザチェック、逆転優勝

四大陸選手権もいよいよクライマックスです。

男子シングルは、SP4位から逆転して、エヴン・ライザチェックが優勝。
パーソナルベストを更新しての優勝は、世界選手権につながります。
SPトップだったジェフリー・バトルは、2位でした。
注目のライアン・ブラッドリーは、4位です。
日本勢では、京都大学大学院の神崎範之の7位が最高。
中庭健介選手が8位、南里康晴が12位。

アイスダンス、初出場のキャシー・リード&クリス・リード組は7位。
シニアデビューの彼らにとって、大健闘と言えるでしょう。

残念なのは、SP12位と振るわなかった、村主章枝のフリー棄権。
演技中に転倒した際に臀部を打ち、首にもダメージを受けたようです。
怪我ならば仕方がない、すぐに帰国して治療するとか。
日本チームを牽引してきた彼女にとって、暫定12位は屈辱的だったかも。
でも、だからこそ最後まで滑りきり、存在感を示してほしかった。
スケートはジャンプだけではない、と言い続けてきたのは彼女なのだから。

キュートな澤田亜紀

四大陸選手権は2日目。
ペア、アメリカの井上怜奈&ジョン・ボールドウィン組が3位。
男性にジャンプのミスがあったようですが、世界選手権につながる成績。
1位は、中国の申雪&趙宏博組。
こちらも、世界選手権で有終の美を飾ってくれそうです。

そして、始まった女子シングルのショートプログラム。
期待のキミー・マイズナーにミスが出て、6位と出遅れ。
ジョアニー・ロシェットがトップ、エミリー・ヒューズが2位。

先週のアジア大会から連戦の、澤田亜紀が3位!
優勝候補たちのミスが相次ぐ中、最終滑走でパーソナルベスト更新です。
演技前の濱田先生による「デコピン」も微笑ましくて、
そのキュートで若々しくフレッシュな演技に、観客も魅了されたみたい。
同学年の武田奈也とともに、来季に期待できる結果です。

否応なく世代交代という文字が浮かんでしまうのは、五輪翌年ならでは。
恩田美栄が7位、村主章枝は2回の転倒で12位。
今季最後の大会なので、悔いのないよう滑りきってほしいと思います。

四大陸選手権、開幕

四大陸選手権が開幕しました。
例年に比べて、アメリカ・カナダのトップ選手が参加しています。

男子シングルは、カナダのジェフリー・バトルが暫定1位。
怪我から復帰してナショナル王座を守り、完全復活。
CMで話題の「経営者」ことライアン・ブラッドリーが3位。
神崎範之が7位、中庭健介が9位、南里康晴は11位。
高地コロラドスプリングス開催ということで、息切れしているのかな。

アイスダンスでは、キャシー・リード&クリス・リード組は現在7位。
アメリカ生まれの日本代表は、はじめてジャパンジャージ着用です。

ペアは、井上怜奈&ジョン・ボールドウィン組が3位。
自己ベスト更新ですから、よい出来だったようです。
1位は、今季限りの引退を表明したばかりの、中国の申雪&趙宏博組。

本日2月8日の「朝日新聞」の夕刊に、陳露の記事。
「五輪の金メダリストを育てたい。
時間はかかるけど、きっとその日は来る」。
フィギュアスケートはアジア向きの競技と言う陳露。
伊藤みどり、佐藤有香、陳露、荒川静香、浅田真央、キム・ヨナ。
クリスティ・山口は日系人、ミシェル・クワンは中国系アメリカ人。
中国から「陳露二世」が登場するのも、遠い未来ではないかもしれません。

『ミッション・スクール』

もし女の子が生まれたら、伝統あるミッション・スクールに入れたい、
昨日の続きで、私もそう思うかもしれません。
外側から抱く敬虔で清楚な、規律あるイメージは、やはり安心なのかも。

ミッション・スクール ミッション・スクール
佐藤 八寿子 (2006/09)
中央公論新社

この商品の詳細を見る

島崎藤村など文学作品に見るミッション・スクールについても触れて、
サブカルチャーにまで登場する現状を分析しています。
内容や分析に違和感を感じなくはありませんが。
漠然とした人々の憧憬が、ミッション・スクールの人気を支えている。
宗教という拠り所があった方が、教育は成り立ちやすいのかもしれません。

実際のミッション・スクールは、わりと自由で自主性を重んじる校風。
修学旅行では京都・奈良の寺社を訪れるし、説法を聴くし、写経も体験。
とはいえ、クリスマスを中心に宗教行事は厳かに行われ、礼拝もある。
校内には賛美歌が流れ、修道院があり、シスターも教鞭を執る。
多くの生徒は概ね、柔軟に対応しているようですが、
そういう雰囲気になじめない生徒がいても、当然なのです。

ミッション・スクール一覧なども掲載されていて、面白いです。
いずれにしても、学校選びは慎重に。
あ、私は今のところ、不出来な「機械」だし、
結婚もしていなくて子どももいない「不健全」な女だから、
そんな心配はいらないのでしたね〜。

12の春

今年の私立中学受験者は、5万人を超えて過去最高だったとか。
ハンカチ王子の人気で、早実は志願者が増えたらしい。
勤務校でも、3次入試まで行われて、合格発表がありました。
すでに、来年度受験のために学校見学に来られる方も見えています。

最近の受験者は、親に嫌々受験させられているわけではありません。
受身的な姿勢では決してなく、本人もとても意欲的です。
学校選びにも、子どもながらに積極的で慎重。

12の春は、珍しい現象ではなくなりました。
私立中学・高校に勤めてみて思うのは、やはり手のかけ方がちがう。
勉強の面ではもちろん、生徒指導や進路指導など全般において。
ゆとり教育やら、その見直しやりの迷走ぶりと異なり、
私立学校には各々の理念や方針があって、ぶれることが少ない。
何かあったときの対応も、迅速で誠実、丁寧。

私立なら何処でもいい、というわけではなくても、
子どもがいたら私立に入れたい、と思うのは本心です。
とはいえ、日本の教育を下支えするのは公立学校。
その再生を影ながら見守り、期待していたいと思っています。

「十分な名誉」

本日2月7日の「朝日新聞」夕刊に、フィギュアスケートの記事。

先日は、その「引退撤回」の報も流れた、中国のペア申雪・趙宏博組が、
アジア大会の優勝後に、事実上の「引退宣言」をしたこと。
万全とは言えない身体と「十分な名誉を得た」ことが、その理由。
お馴染みの二人が競技会を去るのは、残念です。
元世界チャンピオンの人気ペアは、トリノでは銅メダルを獲得。
中国の後輩ペアも活躍していますが、
まだ手にしていない五輪の金メダルを「夢」と語り、
現役に含みを持たせている、ということは、アマチュア資格を保持する。
スルツカヤやプルシェンコ、クワンと同じような立場を取るのかな。

同じ紙面には、「氷上の新星たち」。
欧州選手権で初の優勝を飾った、イタリアのカロリーナ・コストナー。
はじめて表彰台に上がった、フィンランドのキーラ・コルピ。
全米女王になった、昨季の世界女王のキミー・マイズナー。
日本だけでなく、世代交代は世界で進んでいるのです。

「十分な名誉」……その線引きは、自分の中の物差しではかるしかない。

小悪魔

ミステリアスな夕顔物語において、夕顔の性格設定がもっとも謎。
内気なはずの夕顔が、エチケットに反して自分から光源氏に歌を詠んだり、
素性もはっきりわからないのに身を任せたり。
おっとりとして、あどけないのに、男を知らないわけでもなく。
それでいて、なよなよとして、男の保護本能をそそる……。

人物で読む源氏物語 (第8巻)夕顔 人物で読む源氏物語 (第8巻)夕顔
上原 作和 (2005/05)
勉誠出版

この商品の詳細を見る

大学の試験で、夕顔の人物造型について論述してもらいました。
学生に言わせると、こういう女は、男性好みの「小悪魔」なのだそうです。
う〜ん、夕顔は、現代風に言うと「小悪魔」ですか。
なんだか挑発的で蠱惑的な印象を受けますよね、この単語からは。
男の子は、そういう女の子が好きなのかしら?
そうだとしても、「小悪魔」なところに気づいていないからですよね?

ウエディングドレス

多彩な活躍を見せる荒川静香が、桂由美のブライダルショーのモデルに。
背が高くて色白だから、どんな衣装でもお似合いです。
本番は20日のショーだそうですが、打掛と膝丈のミニドレス姿を披露。
もともと結婚願望があることは公言していましたが、ドレスを着てみて、
ますます、その気持ちが強くなったそうです。
現在25歳ですから、適齢期には少し早いでしょうか。

「幸せにしてもらいたいというより、
私が守りたい、幸せにしたいと思う人と結婚したい。」

世界女王はさすが、言うことがちがいます?
当然といえば、当然。どちらか片方だけが幸せにはなれませんから。
自分で自分を幸せにしてあげるくらいの術は、もっていたい。
私などは、最近はそう悟っています。

さて、アジア大会の男子シングルで、中庭健介が銅メダル獲得。
今季最後の大会となった小塚崇彦は4位でした。
また、今季限りで引退のアイスダンスの渡辺心&木戸章之組が優勝です。

中野友加里の優勝を伝える「朝日新聞」の記事に、
笑顔でスパイラルをする写真とともに、「女王の舞」の文字。
彼女に対して「女王」の称号が使われるのは、はじめてではないかしら。

中野友加里、優勝!

アジア大会、女子シングルのフリープログラムが終了し、
ショート2位から逆転して、中野友加里が優勝!
来月の世界選手権に照準をあわせているためもあってか、本調子ではなく、
トリプルアクセルは封印しましたが、ノーミスの演技だったよう。
得意のスピンの速度や4分間を滑りきるスタミナなど、課題も発見したと。

インカレでもお披露目していた、新しい純白の衣装がお似合いでした。
襟元がさみしい感じもしないではありませんが、キラキラして、
「シンデレラ」のイメージに合っているように思います。
2戦続けて、先輩の村主章枝に勝ったことは自信にもなったでしょうし、
今後のジャッジの見方もちがってくるかもしれません。
4年に1度のこの大会、前回大会は荒川静香が優勝したのでした。

村主章枝はジャンプのミスもあって僅差の2位、澤田亜紀は5位に。
二人は、過密スケジュールで、来週は四大陸選手権に転戦です。
地元アメリカは、マイズナー、ヒューズ、シズニーのトップ3が出場。
引退か現役続行かに揺れる恩田美栄とともに、頑張ってほしい。
世界選手権に出ない選手にとっては、それがシーズン最後なのかな。

『ワールド・フィギュアスケート』26

『ワールド・フィギュアスケート』の最新号は、充実の内容。

ワールド・フィギュアスケート 26 (26) ワールド・フィギュアスケート 26 (26)
(2007/01)
新書館

この商品の詳細を見る

今回の表紙は、グランプリファイナルを制したキム・ヨナ。
このEXのピンクの衣装、よく似合っていますね。
鮮烈なシニアデビューを果たした彼女、この雑誌の中でも話題で、
荒川静香も、伸びのあるスケーティングの美しさについて言及しています。
アジア大会は残念ながら欠場となりましたが、
世界選手権では、あの高さと幅のあるジャンプを決めてほしい。

キム・ヨナのいないアジア大会、女子シングルはSPが終了して、
村主章枝が暫定1位、中野友加里2位、澤田亜紀6位となっています。
男子シングルのSPは、地元・中国勢がトップ3を独占し、
中庭健介が4位、小塚崇彦5位。
アイスダンスの規定は、渡辺心&木戸章之組トップに立ちました。

HOME

本棚
四季の花時計

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2カウンター
プロフィール

もも

Author:もも

最近の記事
カテゴリー
カレンダー

01 | 2007/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -

月別アーカイブ
最近のコメント
最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

リンク
RSSフィード
Powered By FC2ブログ