2010
06.30

「ジャンプの指導は『ビュン』」

2010年6月28日の「朝日新聞」夕刊、「仕事中おじゃまします」欄に、本田武史コーチ。
本田武史は、ソルトレイク五輪で4位入賞、世界選手権で2度の銅メダル獲得。
最近では、その輝かしい実績とともに、高橋大輔のジャンプコーチとして知られます。
また、テレビ解説の的確さにも、定評があるように思われます。
荒川静香、村主章枝と同世代、現在の日本フィギュア台頭の礎を作り上げました。

「スケートだけが人生じゃないってことも、伝えたいと思っています」。

自身も怪我で苦しんだ経験があるだけに、そう考えるそうです。
スケートに没頭するのも美しいけれど、視野をひろくもって人生を考えたほうがいい。

カナダで練習していた本田武史は、引退後も、カナダで活動するつもりだった。
しかし、高橋大輔を指導する、長光歌子コーチに誘われて帰国。

「感覚でジャンプするスタイルの自分にとっては、日本語で教えるほうが楽。
ビュンとか、ギュンとか擬音があるから」。
「5種類の4回転ジャンプを自分の体で経験しているのは誇りですね。
大輔のメダルはうらやましかったですよ、いまのフィギュアブームもね」。
男子シングルの4回転論争に関しては、「男なら跳べよって思います」、ときっぱり。

本田武史を招いた長光歌子コーチには、やはり先見の明があったのでしょう。
本田武史の4回転ジャンプは、美しかったのを覚えています。
現在のように、トレーナーをつけたり、企業から支援を受けたりすることもなく、
彼らの時代は、競技を続けていくことがもっと孤独だったかもしれない。
結果を出しても、注目度はどうしても低かった。

開拓者としての自負も、きっとあるだろうけれど、「うらやましい」のはまさに本心。
「自分が滑りたい気持ち」が強いそうだから、ショーでまた演技が見られそう。
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