2011
06.30

『浅田真央 さらなる高みへ』

遅ればせながら、吉田順『浅田真央 さらなる高みへ』(学研、2011年)を読了。
続編となるチャリティー本が、ちょうど今日、届きました。

浅田真央 さらなる高みへ浅田真央 さらなる高みへ
(2011/02/16)
吉田順

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秘蔵写真も満載で、周囲の人たちの貴重な証言も多く、読み応えがありました。
ただ、浅田真央の情報は多く報道されているので、目新しさという点では、
私的には、「あとがき」に書かれていたことが、もっとも新鮮で、意義深い内容でした。

 「真央さん、ご自身の究極の夢ってなんですか」
 「究極の夢、ですか」
 沈黙が降りた。彼女は自分に問いかけている。
 長い時間が経過した。
 すると、廊下のほうから佐藤コーチの声が聞こえた。
 「あ、先生、おめでとうございます」
 「どうもありがとうございます」
 期せずして、インタビューに佐藤コーチが加わった。
 佐藤コーチは言った。
 「今回の彼女は、本当によくやったと思います。
 よくぞここまで、という気持ちだけでした。やっぱりすごいなと」
 「今、真央さんと『究極の夢』という話をしていたんですが、
 先生が真央さんに、究極で望んでおられるのはどういうことですか?」
 「うーむ。それがどういう形になっていくかは、今はわかっていませんけどね。
 でも、たとえジャンプを1つ2つミスしても、
 勝てるような選手になってほしいと思っています」
 「今よりもさらに上、ですね」
 「ベースになるスケーティングがもっとしっかりとしてくれば、
 彼女はもっと上の選手になれる。究極のスケーターになれる。
 そうなってもらうことが私にとっての夢です」
 「先生の夢。真央さんという存在は、佐藤先生にとっての夢だということですか」
 「その通りです」
 改めて聞いた。
 「真央さん、先生はそうおっしゃってますが、真央さんの究極の夢は」
 彼女は、少しいたずらっぽくほほえんで言った。
 「信夫先生の夢をかなえることが、私の夢です」
 (吉田順『浅田真央 さらなる高みへ』学研、2011年)

佐藤信夫コーチはきっと、いつも、このような「夢」をもって選手を指導するのでしょう。
今、その「究極の夢」を託している一人が、バンクーバー五輪の銀メダリスト。
銀メダリストにして、まだ発展途上、これからの指導の本格化でどのように成長するのか。

また、大きな地震がありました。みなさまのご安全をお祈り申し上げます。
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