2012
07.31

ミシェル・クワンとトリプルアクセル(2)

1996年の世界選手権エドモントン大会で、伊藤みどりが挑んだトリプルアクセルは、
優勝したミシェル・クワンにとって、脅威とはなりえませんでした。

中野友加里は、伊藤みどり以来はじめて、日本女子でトリプルアクセルを跳んだ選手。
1992年、アルベールビル五輪で、伊藤みどりが成功させたトリプルアクセル。
それから10年以上が過ぎ、2002年10月26日、グランプリシリーズのアメリカ大会は、
17歳の中野友加里にとって、はじめてのシニアの国際試合でした。
国内ではすでにトリプルアクセルを決めていた中野友加里は、果敢に挑戦。

 「緊張しましたが、『もう、やるしかない』と思って挑戦したら
 成功したので本当にうれしかった。
 ミシェル・クワンが『トリプルアクセル、すごかったね』と話しかけてくれて、
 すごくいい人だと思いました」
 (梅田香子・今川知子『フィギュアスケートの魔力』文春新書、2004年)

このときのジャンプについて、国際スケート連盟は、トリプルアクセルと認定。
でも、わずかに回転不足だったため、技術的にはクリーンではない、と評価されたとか。
同じ大会で、ロシアのリュドミラ・ネリディナもトリプルアクセルを成功。
優勝はミシェル・クワン、中野友加里は7位、リュドミラ・ネリディナは5位でした。
このときも、トリプルアクセルは、ミシェル・クワンが恐れるに値するわけではなかった。
とはいえ、中野友加里のトリプルアクセル成功は快挙でしたし、
わざわざ声をかけているわけですから、ミシェル・クワンも気になったのでしょうか。
脅威とまではいかなくても、若手選手が2人も跳んできたことに何か感じたのだと思います。

そして、2005年の全米選手権では、3位のキミー・マイズナーがトリプルアクセル成功。
アメリカ女子にとって、トーニャ・ハーディング以来2人目の快挙でした。
この試合、ミシェル・クワンが優勝、サーシャ・コーエンが2位。

余談
中京大学アイスアリーナで行われている、シニアの強化合宿。
メリル・デービス/チャーリー・ホワイト組が、スケーティングや表現についてレッスン。
高橋大輔、織田信成、浅田真央、村上佳菜子、鈴木明子、今井遥らが参加。
小塚崇彦の姿が見えないようなので、海外でしょうか。
安藤美姫は、今スイスで、ステファン・ランビエールと練習しているよう。
back-to-top