[No.124] 2006/08/01 (Tue) 23:11
『マリーベル』
懐かしの少女漫画
小学生のころ、夢中になって読んでいましたが、
今読み返しても引き込まれます。
フランス革命を舞台にした名作は数多いし、
やっぱり池田理代子『ベルサイユのばら』が有名ですが、
私的にはこちらの方が名作
作者も文庫版のインタビューで言っていましたが、
序盤で死んでしまったレアンドルが、
ヒーローのロベールに負けてしまっている。
でも、それこそが作品の魅力なのですね。
レアンドルはマリーベルに「生きる」ことを教え、
祖国フランスに連れて行き、演劇に出会わせた。
ヒロインの才能のために、彼は生命をかけました。

そして、実はマリーベルの異母姉だったジャンヌ。
レアンドルを死にいたらしめた「かたき」であり、
マリーベルのライバル女優でもある彼女が最高です。
ジャンヌがはじめて愛したサン・ジュストは、
マリーベルの兄、そして、ジャンヌの異母兄でした。
それほど多くのページが割かれているわけではありませんが、
二人の恋愛はとても印象的に描かれています。
そう、マリーベルを支えているのは、
ここでは決してロベールへの愛だけではなく、
それよりもむしろ、
自立への意欲であり、演劇への熱意なのです。
その意味で、レアンドルとジャンヌはあまりに大きい。
名作とは、脇役がしっかりと造型されているものです。
ごめんね…… レアンドル ごめんね……
だって…… あたしの手で
あなたのかたき 討てなかった
最期まで あの人は
コメディー・フランセーズの女王として…死んだ…
あたし なぜかそれが…… うれしくて……
うれしくて 悲しくて (上原きみ子『マリーベル』)
このあたり、まさしく心を揺さぶられるのです!
少女漫画の黄金時代、そのエネルギーを感じます。
男主人公たちはお決まりのように、
みんながマリーベルを愛するようになりますが、
彼らはみな、マリーベルの幸せを願って身を引くのです。
もちろん捨て子だったマリーベルも、
身分ちがいの恋に身を引くために嘘までつくのですが、
時代に翻弄されながら、登場人物すべてが、
相手の幸せだけを祈って自己犠牲を厭わない。
そこが往年の少女漫画的な風情なんですよね。

小学生のころ、夢中になって読んでいましたが、
今読み返しても引き込まれます。
フランス革命を舞台にした名作は数多いし、
やっぱり池田理代子『ベルサイユのばら』が有名ですが、
私的にはこちらの方が名作

![]() | マリーベル (1) 上原 きみ子 (2000/12) コミックス この商品の詳細を見る |
作者も文庫版のインタビューで言っていましたが、
序盤で死んでしまったレアンドルが、
ヒーローのロベールに負けてしまっている。
でも、それこそが作品の魅力なのですね。
レアンドルはマリーベルに「生きる」ことを教え、
祖国フランスに連れて行き、演劇に出会わせた。
ヒロインの才能のために、彼は生命をかけました。

そして、実はマリーベルの異母姉だったジャンヌ。
レアンドルを死にいたらしめた「かたき」であり、
マリーベルのライバル女優でもある彼女が最高です。
ジャンヌがはじめて愛したサン・ジュストは、
マリーベルの兄、そして、ジャンヌの異母兄でした。
それほど多くのページが割かれているわけではありませんが、
二人の恋愛はとても印象的に描かれています。
そう、マリーベルを支えているのは、
ここでは決してロベールへの愛だけではなく、
それよりもむしろ、
自立への意欲であり、演劇への熱意なのです。
その意味で、レアンドルとジャンヌはあまりに大きい。
名作とは、脇役がしっかりと造型されているものです。
ごめんね…… レアンドル ごめんね……
だって…… あたしの手で
あなたのかたき 討てなかった
最期まで あの人は
コメディー・フランセーズの女王として…死んだ…
あたし なぜかそれが…… うれしくて……
うれしくて 悲しくて (上原きみ子『マリーベル』)
このあたり、まさしく心を揺さぶられるのです!
少女漫画の黄金時代、そのエネルギーを感じます。
男主人公たちはお決まりのように、
みんながマリーベルを愛するようになりますが、
彼らはみな、マリーベルの幸せを願って身を引くのです。
もちろん捨て子だったマリーベルも、
身分ちがいの恋に身を引くために嘘までつくのですが、
時代に翻弄されながら、登場人物すべてが、
相手の幸せだけを祈って自己犠牲を厭わない。
そこが往年の少女漫画的な風情なんですよね。





コメント
すてきな感想ありがとう^^
上原作品はかなり前から、
天使のセレナーデをはじめ炎のロマンスを読んでそれっきりでした。
アマゾンのストーリーあらましを見て、
ここの感想を読んでほぼ分かってきました♪
楽しみですヽ(≧▽≦)/
コメントの投稿