『とりかえ・ばや』(13)

さて、さいとうちほ『とりかえ・ばや』第13巻(小学館、2018年)を読了しました。
吉野の宮は、睡蓮が鞍馬山から持ちかえってきた銀覚の呪いの証を使い、
呪詛返しを行うことにし、深い眠りに落ちてしまった。
そして、幻覚は梅壺の女御をも襲い、沙羅双樹が反撃するものの、
内裏に火の手があがり、沙羅双樹は男装の姿になり、帝を避難させようとする。
そこにまた、本物の睡蓮が颯爽と現れた。
避難する帝の輿までが襲われそうになり、そこで沙羅双樹と睡蓮が遭遇。

 私から離れること許さぬと 何度も申した
 そなたたちが男の形をしようと 女の形をしようと 
 中は沙羅双樹と睡蓮であり それこそが尊い
 そなたたちは 私の宝ぞ

駆け付けた右大臣に、帝は、沙羅双樹を「今日より私の女御にする」と宣言する。

 そなたたちの呪いは 解かれたのだ

紫宸殿は焼けたものの、内裏は鎮火し、沙羅双樹は帝の妃となって……。
沙羅双樹は、かつて赤子を生み、死なせてしまった過去も打ち明ける。

 三瀬川 のちの逢瀬は知らねども 来ん世をかねて契りつるかな

今世では叶わなくとも、来世ではきっと、私と三瀬川を渡りましょう……。
略式ながら婚儀を整えた沙羅双樹には、女御宣下が下される。
吉野の宮も目覚め、やがて沙羅双樹の懐妊がわかる。
帝は内裏に戻り、沙羅双樹の容態が急変するが、無事に男御子を出産。

 上様… 若君が生まれる時 上様の夢を見ました
 溺れそうになった私を 上様が背におぶって 三途の川を渡ってゆくのです
 驚いたことに 私は黄泉の世界に行くこともなく目覚め 若君を産みました
 不思議な夢でした…

 私も同じ時に同じ夢を見た
 この御子は神仏よりの申し子 東宮にふさわしい
 そして そなたはその母ーー 中宮にふさわしい
 (さいとうちほ『とりかえ・ばや』第13巻/小学館、2018年)

帝はまた、出世した睡蓮と一の姫宮の婚儀を許すことに。
めでたし、めでたし、石蕗だけがわけがわからずに混乱しています。
原作『とりかへばや物語』は、氷室冴子『ざ・ちぇんじ!』(1983年)で読者を増やし、
また、この少女漫画の新たな名作によって、新たな生命を吹き込まれました。

余談
「わろてんか」、結局マーチンショウの場面ないままに大成功ということに?
リリコは四郎とラブラブになったけれど、伊能さんの孤独はそのまま。
(……と思っていた矢先に、中の人の熱愛報道が。)
五輪の影でオランダで開催されていた、チャレンジカップの女子シングルで、
樋口新葉が優勝、本郷理華が2位、本田真凛が3位と、日本選手が表彰台独占。

Tag:少女漫画 

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