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「丸燒の甘藷」を食べ歩き

徳冨蘆花「黒い眼と茶色の目」、敬二=徳冨蘆花は、次平=(竹崎)土平とともに、
お島叔母さん=矢嶋楫子が北陸に出立するのを、七条まで見送りました。

 歸ると、かあやんが『敬二さん、壽代さんがナ、晩(おそ)くなつたと
 門限に間に合はンてち心配しとンなはりましたばい』と云ふた。
 玄關に居た壽代さんが時計を見て『最早あかんわ』と云ふた。
 何有(なあに)と云つて、敬二は門を出た。
 次平さんがまた送つて来た。
 二人の靑年は寺町通りで丸燒の甘藷(いも)を買つて袂に入れ、
 熱いのを吹き吹き食ひながら、梅の香がする御苑を通つた。
 敬二は壽代さんが門限を氣にしたのを、
 次平さんの爲か、自分の爲か、何方(どつち)であらうと思ひ患ひつゝ、
 星明の下にほの白い御苑の路を默つて歩いた。
 (『徳冨蘆花集 第11巻』日本図書センター、1999年)
 
能勢邸=横井(伊勢)邸に戻った2人は、今度は壽代=久栄を送っていく。
途中で買った「丸燒の甘藷」をふうふう食べながら歩くなんて、若者らしいところ。
壽代=久栄が門限を気にしたのは、どちらの男のためだったか。
つまり、送ってほしかったから、門限を気にしてみせた、ということでしょうか。
敬二=徳冨蘆花は、次平=土知粗のことをライバル視しているよう。

余談
そういえば、「正義のセ」、給湯室で愚痴を言うのが、女性ではなく、
事務次官の男性たちであるところに、時代を感じました。
「半分、青い。」、録画を消したくなるのは「花子とアン」「あさが来た」以来かな。

Tag:山本久栄 

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