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『佳人之奇遇』と飯島先生の夫人

徳冨蘆花「黒い眼と茶色の目」、敬二=徳冨蘆花の従兄弟、
松崎次平=竹崎土平は、「佳人才子の邂逅する事ありとかや」と書いた。
しかし、壽代=久栄は、「邂逅」という漢字を知らなかったという。
小説は、その「佳人」から『佳人之奇遇』の話に移ります。

 其頃佳人之奇遇と云ふ小説が出て、字を読む程の者は読まぬ者はなかった。
 其中に会津落城を書いたくだりは、著者身辺の事実を直写したもので、
 会津落城に一花咲かせた飯島先生の夫人(おくさん)は、
 月夜城壁に歌を書いた次第を挿画にされて、
 「会津城中に烈婦和歌を題す」と画ときが入つて居た。
 「明日よりは」の歌も、いづくの誰かをいづくの人かに更(あらた)めて出て居た。
 唯「髪を薙いで、終生死者の冥福を祈れり」とある原文に引易(か)へて、
 会津から京都に返り咲きした協志社々長の婦人は、
 黒からぬ髪を真中から二つに分け、
 眼尻の下つたてらてらと光る赤い大きな顔と相撲取りの様に肥えた體を、
 稀(たま)には荒神口の赤坊室に見せていた。
 (『徳冨蘆花集 第11巻』日本図書センター、1999年)

『佳人之奇遇』は、柴四朗が米国留学中に構想を練った政治小説。
全16巻ですが、八重の話は、明治18(1885)年10月発行の第2巻に登場します。
その後まもなくして、大ベストセラーになっていたとわかります。
鶴ヶ城がついに開城したときの「明日よりは」を詠んだ、「烈婦」について、
飯島先生の夫人=新島八重である、とこの『黒い眼と茶色の目』が明らかにした。
新島八重も、能勢家=横井(伊勢)家にしばしば訪れていたこともわかる。
しかし、「眼尻の下つたてらてらと光る赤い大きな顔」とか、
「相撲取りの様に肥えた體」とか、徳冨蘆花は新島八重に対して辛辣です。
しかも、その筆は、まだまだ止まりません。
http://whiteplum.blog61.fc2.com/blog-entry-2797.html

余談
「半分、青い。」に加え、BS再放送の「マッサン」、総合「カーネーション」。
どれも楽しみに見ているのですが、ちょっと負担も大きいなぁと自業自得な感じ。
「カーネーション」の主題歌、椎名林檎さんの「カーネーション」も素敵です。
安倍なつみさんの歌う「カーネーション」も、テイストがちがって、また美しいです。

Tag:山本久栄 

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