999年祭 |
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2007-10-31 Wed 23:44
明日の11月1日で、源氏物語千年紀まで、ちょうど1年となりました。
だから、今日は、源氏物語999年祭。 この秋から、各種イベントも徐々に始まっていくようです。 2008年は、源氏物語千年紀、なのですが、それだけではありません。 授業準備に国語便覧なぞをめくっていたら、気がつきました。 世界文学として評価される「源氏物語」は、平安文学の最高峰であり、 「紫式部日記」の1008年年11月1日の条にその名が見えるのが、 現存する、最古の記録であることは重要です。 でも、その同じ1008年には他にも、日本文学史上、大切な意味があります。 「源氏物語」の愛読者、「更級日記」作者である菅原孝標女は、 なんと、その1008年に誕生したと推定されるのです。 日記冒頭、「十三になる年、上らむとて、九月三日門出して」と見えます。 父孝標が上総介の任を終えて、一家が帰京したのは、1020年。 逆算して、孝標女が生まれたのは、1008年ということがわかるのです。 「源氏物語」に対する少女の憧憬を書き留めた彼女だから、 この巡り合わせは、運命的な奇遇としか言いようがありません。 もう一つ、後に紫式部と同様、中宮彰子に出仕することになる和泉式部。 「和泉式部日記」は、恋人の帥宮敦道親王を追憶して書かれました。 帥宮の逝去は1007年で、その喪に服していた1008年に成立したことになる。 文学史における、1008年の意味が改めて重く感じられてきます。 1008年は、源氏物語千年紀であると同時に、 平安女流文学を担った彼女たちが交錯する、1008年でした。 |
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