[No.735] 2008/04/11 (Fri) 23:52
『3月のライオン』
やっぱり、羽海野チカはいいなぁ〜、と再確認できた新作です。
なんだかんだと文句を言いながら、ドラマ版の『ハチクロ』を見続けて、
少女漫画という表現方法の雄弁さに感動していた矢先に。
連載は、『ヤングアニマル』ですが、これは少女漫画でしょう。
『ハチクロ』の後半で主題化されていた、「才能」ゆえの苦悩がテーマか。
加えて、「死」の悲しみが背景に色濃く影を落としています。
主人公は、17歳のプロ棋士、桐山零。
あかり、ひなた、モモの3姉妹に出会って、「何かを取り戻していく」物語。
今のところ、恋愛には発展していきそうにない、優しい交流です。
ライバルの二階堂春信くんは、病気を抱えているようだし、
「勝つ」こと、「負けたくない」こと、「勝つ」ことの意味が問われそうです。
その意味で、零は、はぐちゃん、森田さんの弟なのだと思います。
あかりさんの豊かな胸は、母性の象徴なのかな。
あかりさんによって、零は(心身ともに?)「フクフク」になっていくのか。
身体が「フクフク」な二階堂は、それでも、痛みを抱えて抑制して生きている。
この物語は、エディプス・コンプレックスとは少しちがうけれど、
「父殺し」が主題の物語になっているのでしょうか。
正確には、「父殺し」におびえる零の物語かな。
その「才能」で、将棋ではすでに「父」を超越し、家族を崩壊させてしまった零。
冒頭には、将棋で「将棋のお父さん」に勝ってしまった零が、
「父殺し」のニュースを聞いて、「まるで素手で殴ってるような感触がした」と。
零を引き取り、棋士に育て上げた、「将棋のお父さん」を彼は愛している。
繕ったセーターをいとおしむ零は、これから「父」とどう向き合うのか。
シリアスとコメディーのバランスが絶妙な、そこが魅力です。
『ハチクロ』よりも数段ナイーヴな、みんなが傷を抱えながら生きる街の物語。
でも、零の住む六月町からあかりたちの三月町へは橋を渡らなければ行けない。
なんだかんだと文句を言いながら、ドラマ版の『ハチクロ』を見続けて、
少女漫画という表現方法の雄弁さに感動していた矢先に。
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連載は、『ヤングアニマル』ですが、これは少女漫画でしょう。
『ハチクロ』の後半で主題化されていた、「才能」ゆえの苦悩がテーマか。
加えて、「死」の悲しみが背景に色濃く影を落としています。
主人公は、17歳のプロ棋士、桐山零。
あかり、ひなた、モモの3姉妹に出会って、「何かを取り戻していく」物語。
今のところ、恋愛には発展していきそうにない、優しい交流です。
ライバルの二階堂春信くんは、病気を抱えているようだし、
「勝つ」こと、「負けたくない」こと、「勝つ」ことの意味が問われそうです。
その意味で、零は、はぐちゃん、森田さんの弟なのだと思います。
あかりさんの豊かな胸は、母性の象徴なのかな。
あかりさんによって、零は(心身ともに?)「フクフク」になっていくのか。
身体が「フクフク」な二階堂は、それでも、痛みを抱えて抑制して生きている。
この物語は、エディプス・コンプレックスとは少しちがうけれど、
「父殺し」が主題の物語になっているのでしょうか。
正確には、「父殺し」におびえる零の物語かな。
その「才能」で、将棋ではすでに「父」を超越し、家族を崩壊させてしまった零。
冒頭には、将棋で「将棋のお父さん」に勝ってしまった零が、
「父殺し」のニュースを聞いて、「まるで素手で殴ってるような感触がした」と。
零を引き取り、棋士に育て上げた、「将棋のお父さん」を彼は愛している。
繕ったセーターをいとおしむ零は、これから「父」とどう向き合うのか。
シリアスとコメディーのバランスが絶妙な、そこが魅力です。
『ハチクロ』よりも数段ナイーヴな、みんなが傷を抱えながら生きる街の物語。
でも、零の住む六月町からあかりたちの三月町へは橋を渡らなければ行けない。





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