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11/21

2位発進

NHK杯では、惜しくも表彰台を逃した高橋大輔、カナダ大会に気合いが入っています。
SPでは、今季3試合目にしてノーミスの演技を見せ、2位スタートとなりました。
宮本賢二さん振り付けのプログラムは、彼がまさに「ダンサー」であることを証明します。
最初の連続ジャンプがつまった感じになったことだけが、ちょっと残念。
暫定トップは、すばらしい演技を披露した、佐藤有香に師事するジェレミー・アボット。
波はあるものの、昨季ファイナル優勝者は着実に五輪代表に近づいているよう。
ジェレミー・アボットがファイナルに行くためには、優勝が必須条件です。

 1、ジェレミー・アボット(アメリカ)
 2、高橋大輔
 3、デニス・テン(カザフスタン)
 4、アルヴァン・プレオベール(フランス)
 5、ミハエル・ブレジナ(チェコ)
 6、パトリック・チャン(カナダ)

3位には、男子に珍しいビールマンスピンを取り入れた、16歳のデニス・テン。
華奢な身体で、「シング・シング・シング」に乗り、豊かな表現性を見せてくれました。
NHK杯で3位に入ったミハエル・ブジェジナは、5位につけています。
波乱と言えば、地元カナダの期待を一身に背負うパトリック・チャンの6位スタート。
故障の影響で練習不足なのか、トリプルアクセルで転倒、精彩を欠きました。
コンビネーションもトリプルからダブルになり、伸びやかさも、いつもよりは足りなかった。
ふくらはぎを痛めて欠場した後の初戦、まだ19歳、難しさもあったのでしょう。

また、女子シングルでは、地元期待のジョアニー・ロシェットが首位に立っています。
3回転から2回転の連続ジャンプでも、70点の高得点が出ることがわかりました。
最近はポテンシャルを発揮できる機会も増えてきたアリッサ・シズニーが、2位と好位置。
3位のミライ・ナガスは、中国大会と同様、安定したSPを滑りきりました。

 1、ジョアニー・ロシェット(カナダ)
 2、アリッサ・シズニー(アメリカ)
 3、ミライ・ナガス(アメリカ)
 4、ラウラ・レピスト(フィンランド)
 5、シンシア・ファヌフ(カナダ)
 6、アメリー・ラコステ(カナダ)

 7、キャロライン・ジャン(アメリカ)
 8、鈴木明子

地元カナダ勢の3人が第2グループに入り、2位以下は僅差で並んでいます。
キャロライン・ジャンが7位、鈴木明子が8位と出遅れていますが、勝負はFPです。
 
11/20

さあ、最終戦

GPS最終戦、カナダ大会がいよいよ開幕、五輪シーズンの中盤です。
この結果によって、ファイナル進出者が決定し、12月3日から代々木でファイナル。

カナダ大会の見どころは、高橋大輔が今度こそ、表彰台に乗るかどうか。
また、カナダ期待のジョアニー・ロシェット、パトリック・チャンの仕上がり具合い。
ホッケー仕様の狭いリンクのようで、その影響も心配ですが、滑走順は以下のとおり。

 男子シングル
  4、デニス・テン(カザフスタン)
  5、スエファン・キャリエール(アメリカ)
  6、サミュエル・コンテスティ(イタリア)

  7、高橋大輔
  8、ジェレミー・アボット(アメリカ)
  9、ミハエル・ブジェジナ(チェコ)
  10、アルヴァン・プレオベール(フランス)
  11、パトリック・チャン(カナダ)
  12、ケビン・バンデルベレン(ベルギー)

故障のため、ロシア大会を欠場したパトリック・チャンは、ファイナルはありません。
4回転はこれまで跳んでいないものの、依然として、彼は五輪の金メダル候補の1人。
五輪シーズンに用意したプログラムはどのような演技か、楽しみです。
NHK杯で3位に入った、19歳のミハエル・ブジェジナ、俄然、ファイナルの可能性も。
高橋大輔は、2位以上でファイナル進出が可能になりますが、実力を発揮できれば大丈夫。

 女子シングル
  3、ミライ・ナガス
  4、ジョシー・ヘルゲソン(スエーデン)
  5、ジェナ・マコーケル(イギリス)

  6、サラ・ヘッケン(ドイツ)
  7、アリッサ・シズニー(アメリカ)
  8、鈴木明子
  9、キャロライン・ジャン(アメリカ)
  10、ラウラ・レピスト(フィンランド)
  11、ジョアニー・ロシェット(カナダ)

中国大会で優勝している鈴木明子は、4位以内でファイナルに進出できます。
ミライ・ナガス、アリッサ・シズニー、キャロライン・ジャンのアメリカ勢にも、好演技を期待。
NHK杯では5位と不本意だったラウラ・レピストも、今回は表彰台に乗っておきたい。
優勝候補のジョアニー・ロシェットも、中国大会でまさかの3位、巻き返してくるでしょうか。
ジョアニー・ロシェットのプログラムは評価も高く、ジャンプが決まれば、高得点のはず。
 
11/18

『浅田真央 age15-17』

宇都宮直子さんのシリーズを再構成した、文庫版『浅田真央 age15-17』(文春)。
カバーは、まだ幼い、あどけない真央ちゃん、素朴なフォトが選ばれました。
中にも懐かしい真央ちゃんがたくさん映っていて、姉のようにいとおしく感じられます。
1冊に凝縮された、真央ちゃんの3年間は、まさにチャンピオンへの道。

浅田真央―age 15‐17 (文春文庫)浅田真央―age 15‐17 (文春文庫)
(2009/10/09)
宇都宮 直子

商品詳細を見る

トリノシーズン、シニアに参戦したばかりの浅田真央は、無欲で、ファイナルまで進出。
五輪でも優勝を予想されていた、イリナ・スルツカヤに勝ち、なんと優勝しました。
あのとき、浅田真央は、2回挑戦するとしていたトリプルアクセルを1回に減らして勝った。

 「あれはね、弱気になったからじゃないよ。強気の作戦だった。」

今季、浅田真央がこだわる2度のトリプルアクセルを、あのときは「強気」で変えた。
4年前と現在では、さまざまな状況がちがうから、何とも言えません。
でも、金メダルを期待される側に成長した浅田真央には、何か変化が起きているのは確か。

2005年の段階で、周囲がライバルストーリーを創り上げる、もっと以前から、
浅田真央は、将来のライバルとして、自らキム・ヨナの名をあげていた、という逸話も。

 「でも、ユナはきっと、もっと上手になるよ。真央はそう思う」

同じアジアに、同じ年に生まれたライバルに、浅田真央はだれよりも敏感でした。

浅田真央もキム・ヨナも、世界チャンピオンであり、グランプリファイナルも制しています。
しかし、「銀盤の女王」への道のりの、まだ半ばにある、そう思います。
 
11/17

ファイナル進出は

さてさて、フランス大会から開幕し、第5戦のアメリカ大会まで終了しているGPS。
残る最終戦、カナダ大会を前に、ファイナル進出者も確定してきています。

 男子シングル
  1、織田信成(フランス大会、中国大会優勝)
  2、エヴァン・ライサチェック(中国大会2位、アメリカ大会優勝)
  3、ブライアン・ジュベール(フランス大会4位、NHK杯優勝)
  4、ジョニー・ウィアー(ロシア大会4位、NHK杯2位)

 女子シングル
  1、キム・ヨナ(フランス大会、アメリカ大会優勝)
  2、安藤美姫(ロシア大会、NHK杯優勝)
  3、アレーナ・レオノア(ロシア大会、NHK杯3位)

カナダ大会で、高橋大輔、鈴木明子、ジョアニー・ロシェットらが進出を決める可能性。
残念ながら、浅田真央、中野友加里の進出はやはり、もはやなさそうです。
 
11/16

キム・ヨナ、2連勝

アメリカ大会、女子シングルは、フランス大会に続いて、キム・ヨナが優勝しました。
しかし、SPでは、自身のもつ世界最高得点を更新する、完璧な演技でしたが、
FPでは、3度のミスで得点を得られず、レイチェル・フラットにFP1位を譲る結果に。
キム・ヨナも人間、相当なプレッシャーを感じていたようです。
この結果により、キム・ヨナは、東京開催のファイナルへの切符を獲得しました。

 1、キム・ヨナ(韓国)
 2、レイチェル・フラット(アメリカ)
 3、ユリア・セバスチャン(ハンガリー)
 4、村主章枝
 5、エレナ・グレボワ(エストニア)
 6、エレーネ・ゲデバニシビリ(グルジア)
 7、エミリー・ヒューズ(アメリカ)

レイチェル・フラットは、3回転3回転も跳び、元気いっぱいのフレッシュな演技。
アメリカの代表争いも混沌としていますが、大きなリードとなる2位ではないでしょうか。
ユリア・セバスチャンが3位と健闘、復調の兆しを見せる村主章枝も4位は好結果。
SPで出遅れたエミリー・ヒューズでしたが、さすがに7位まで巻き返しました。

昨年から好調を維持していたキム・ヨナ、今日のミス連発は想定外でした。
世界最高得点を更新したことなどが、彼女にプレッシャーをかけていたのは確かです。
でも、キム・ヨナ自身は、自分の心理に起こっていた緊張に冷静の様子。
「今日のミスは、いい勉強になった。もっと完璧な練習をして、この重圧を乗り越えたい。」
キム・ヨナとて、浅田真央と同じ手探りの戦いの中に、今いるのです。